頭痛は、日常的なものから、命に係わる重篤な疾患まで、症状も場所から痛み方まで様々なものがあります。大半の頭痛が生活改善でよくなる日常的なものですが、軽く見て、命の危険にさらしてしまう場合があります。
頭痛 の種類や危険かそうではないかの見分け方は 場所 や痛み方である程度判断することができます。
場所別、頭痛の見分け方
頭痛とは?
頭痛は日本人の15歳以上の3人に1人と非常に多く、国民病といっても過言でありません。頭痛は、場所も痛み方も随伴症状も様々です。
多くは偏頭痛で、例外的なものを除けば、命にかかわるものではありません。しかし、生活を不快にさせる大きな原因になります。
不快ではあるけれども、危険ではない頭痛がある一方で、くも膜下出血や脳出血などの重篤な脳の疾患の症状であることもあります。この場合は、すぐに救急車を呼び、早急に治療を受ける必要があります。
頭痛は、発生場所や痛み方から頭痛の種類を特定することができます。このように、安全な頭痛と危険な頭痛の見分け方を知っておくことは、健康生活を維持するためにとても大切です。
頭痛の起こった場所と頭痛の種類
側面の頭痛
一番多いのが、偏頭痛です。頭の一方が痛む場合が多く、ズキンズキンと痛み、吐き気やめまいを伴います。側面だけにとどまらず、目の周りも痛む場合は群発頭痛の可能性があります。両者とも、命には関わらない安全な頭痛ですが、生活をひどく苦める頭痛です。
後頭部の頭痛
一般的に緊張型頭痛の場合がほとんどです。緊張型頭痛はパソコンや事務作業する方に多く、前かがみ姿勢で目を使う長時間作業などで、眼精疲労や肩周辺がこわばり、血流が悪くなって起こるものです。
ただし、後頭部でも殴られたような激しい痛みの場合はくも膜下出血のことがあるので注意が必要です。
頭全体
先にも述べました、突然の殴られたような激しい痛みの場合は、くも膜下出血の可能性があるので、早急に医療機関を受診するべきです。
その他にも、頭重感といった頭全体がぐわんぐわんと痛い場合、労作性頭痛の可能性があります。過度に肩や腕、首周辺の筋肉が疲労した場合に起こる緊張型頭痛の一種です。
前面の部分
偏頭痛、緊張型頭痛ともに可能性がありますが、稀に脳腫瘍や脳出血が隠れている場合があります。
偏頭痛は日常のストレスから起こることが多く、緊張型頭痛の場合は眼精疲労、肩こりから起因していることが多いと思われます。
片目の周り~目の奥
目の奥をえぐられるような激しい痛みは群発頭痛の可能性があります。群発頭痛は20~40代の働き盛りの世代の発症率が高く、自律神経の関与が大きいと言われています。
そして一日のうちの決まった時間、決まった持続時間で起こり、連日この発作が続き、起こっているときはじっとしていられずにうろうろ動き回ったり、壁に頭を打ち付けたりすることもあり、一日に何回も起きると睡眠不足など社会生活にも支障をきたします。
危険な頭痛
危険な頭痛の代表といえば、くも膜下出血です。くも膜下出血の頻発部位は大きな血管の分岐点である後頭部で、特に多い場所が分岐の多いwillis動脈輪と言われ、首と後ろ項のげんこつ一個分上の地点です。
この場合、突然殴られたような激しく耐えがたい痛みを感じます。この疾患は命に関わる危険な疾患なので速やかに医療機関を受診する必要があります。
その他、脳腫瘍や頚椎症などの疾患が隠れている場合があります。いつもと違った痛みと感じたら、安易に自己診断せずに、医療機関を受診して正しい診断を受けることが大切です。
まとめ
場所別、頭痛の見分け方
頭痛とは?
頭痛の起こった場所と頭痛の種類
危険な頭痛