これからの時代、英語くらいは話せた方が良いだろう、と思って英会話習得を志す方はとても大勢いらっしゃいます。けれども挫折する方もかなりの割合でいらっしゃるようです。
英語 をCDで聴き流しているうちに 頭痛 がしてくるというのが、その原因らしいのです。
長い時間英語を聴いていると頭痛がするという方のために
なぜ英語を聴いていると頭痛がするか
嫌な音を長く聴いていると不快感をもよおし、やがて頭が痛くなってくるということが多々あります。それと似たケースだと思うのですが、英語を習得しようと一生懸命リスニングを続けていたはずが、どこかでつまずいてしまったとします。
いくら聞き流しが効果的と言われていたとしても軽やかなメロディに乗せられてもいない、全くわからない言語を長時間聴いていたら、やがてそれは騒音へ、そして不快な音へと変わっていくのではないのでしょうか。
英語と日本語の違い
元々英語と日本語は文法から表記、表現方法も違うので、我々日本人にとって聞き間違えたり、聞き逃したりすることはしばしばあることなのです。英語というのは音の言語です。CDなどを購入して、耳で聴きとってマスターしていくという学習方法をとることは当然かもしれません。
対して日本語は文字の言語と言っても差し支えありません。同じ音の単語、発音でも、ひらがな、カタカナ、漢字、あるいは地方によっても意味が異なります。
漢字のひとつひとつには意味があります。これを表意文字と言います。日本語で何かを伝えようとした時に、少々発音が違っていても、聞き手の方が漢字を想像する事によって意味を理解してくれることが多々あります。
英語には漢字のような表意文字がありません。26文字のアルファベッドを駆使し、あらゆる音を表現します。英語は音に意味があり、微妙な発音の違いで大きく意味が変わってくる言語です。
英話を習得しようとなさっている方が、カタカナで振り仮名を付けられた英単語を暗記しても実際には伝わらなかったというケースが多々あります。やはり英語は耳から学ぶべし、ということになります。そしてヘッドフォンを付けてCDを聞き流し、耳に馴れさせることから始めるのです。
周波数の違い
長い時間英語を聴いて頭痛がするという理由のひとつに周波数の違いという要因も挙げられます。日本語の周波数は150~1500Hz、英語は750~5000Hz、ちなみにブリティッシュ英語(イギリスの英語)は2000~12000Hzとなります。
日本語の周波数に馴れた耳は高い周波数帯域の音を聞き逃してしまうことがしばしばです。それどころか刺激的な高い音が延々と続くことによって頭痛を引き起こしてしまうことすらあるのです。
聴覚は年齢によって大きな差が出る身体機能のひとつです。年齢を重ねてからの英語学習が険しい道のりとなるのは当然のことと言えます。
聞き流すだけとはいえ、長時間継続してのリスニングに疲れて来たら、速やかに休憩をとりましょう。
高周波と聴覚過敏
自然界には我々人間に聴くことの出来ない音がたくさんあり、それが実は脳に適度な刺激を与え健康に良いと言われています。高周波による健康法があちこちで取りざたされ、高周波治療というのもあります。
だからといって、高周波は健康に良いかというと、一概には言えません。周波数帯域によりますし、CDにデジタル録音された音と、自然界の音とは全く異なりますので効果も違ってきます。
聴覚過敏の方や片頭痛持ちの方は、小さな子供たちの高い声が苦手だと言います。食器が重なる音にイライラしたり、ガラスを釘で引っ掻いたときの音に思わず耳をふさぐ人は多いと思います。
けれども小鳥のさえずりに落ち着きを取り戻すこともあります。美しいメロディーラインに乗せられた洋楽に心いやされることもあります。
英語の長時間リスニングによる頭痛は、日本語にどっぷり浸かって育った世代にとってはある程度仕方のないことかもしれません。
好奇心から学習意欲に駆られたり、あるいは必要に迫られての英語学習であったり、それぞれの事情で学ばれることでしょう。ですが、それぞれの健康を損ねないペースで学習されることが望ましいと思います。
まとめ
長い時間英語を聴いていると頭痛がするという方のために
なぜ英語を聴いていると頭痛がするか
英語と日本語の違い
周波数の違い
高周波と聴覚過敏