日常的に起こる慢性的な頭痛は、生活を不快にさせる大きな要因の一つです。慢性的な頭痛は痛み方や原因によって偏頭痛、緊張型頭痛、のタイプに分けられます。自分の頭痛のタイプを知って、正しい解消法を選択することが、しつこい慢性的な 頭痛 を 解消 する近道になります。
タイプ別頭痛の簡単解消法
頭痛のタイプ
ひとことに頭痛といっても、原因によっていくつかのタイプに分けることが出来ます。ひとつは脳の疾病が原因の頭痛で、脳出血やくも膜下出血があり、非常に危険な頭痛と言えます。この場合は、経験のないくらいの激しい頭痛です。一刻も早く医療機関を受診する必要があります。
以降は慢性的な頭痛で、命に差支えはないけれども、非常に生活を不快にさせます。多くは血管が拡張したり、炎症を起こしたりして起こる「片頭痛」と、首や肩まわりのコリや精神的な緊張から起こる「緊張型頭痛」です。
また、急性緑内障や副鼻腔炎などといった目や耳、鼻の疾病が原因で起こる頭痛もあります。この場合は、原疾患の治療が最優先となります。
その他には、神経痛が原因で起こる頸性頭痛があります。このタイプの多くは頚椎症やストレートネックと診断されている方に片頭痛に似た症状が現れます。この場合は、レントゲン写真で発見することができます。
「片頭痛」と「緊張型頭痛」、それぞれの特徴
片頭痛
特徴的な痛み方は、脈を打つような強い痛みで、「ドクンドクン」「ズキンズキン」「ガンガン」といった表現をされます。また、一般的には右側または左側といった頭の片側に起こります。痛み以外にも、吐き気や嘔吐を伴うことも多く、光や音の外的刺激や運動で憎悪することが知られています。
緊張型頭痛
重く頭を締め付けられるような、持続的な痛みで、「ギューッ」「じわぁ」などと表現されます。一般的には頭全体、もしくは後頭部が痛むことが多いです。また、朝から晩まで常に鈍く痛みます。
片頭痛のように嘔吐や吐き気、外的刺激での憎悪もありませんが、肩こりやめまいを同時に感じている人が多いようです。
それぞれの発生メカニズム
片頭痛
発生メカニズムは何らかのストレスにより、血小板からセロトニンが分泌されて血管が収縮、拡張します。すると痛みや炎症を引き起こす物質が放出されて、炎症反応が起こり血管が拡張して痛みが起こります。
同時に三叉神経から他の神経系にも興奮が伝わり、自律神経症状(吐き気や嘔吐など)も起こると言われています。
緊張型頭痛
首や肩への負担が大きかったり、同じ姿勢で長時間作業するようなデスクワークや重労働などで、筋肉が過剰収縮して血流が悪くなることが原因とされています。肩や首周辺の血流悪化から、つながっている頭の血管が収縮して頭痛が起こります。
ストレスとの関連性が強いと言われており、人間関係や過労、慢性的な睡眠不足、性格的には几帳面や完璧主義が発生要因になります。
タイプ別簡単解消法
「片頭痛」の場合
片頭痛は血管の拡張が発生の直接的な要因ですので、痛む場所を冷却ジェルシートやひんやりグッズで一時的に冷やして血管を収縮させることで、一時的に痛みを鎮めることができます。
また、血管を収縮させる作用のあるカフェインを含むコーヒーや緑茶、紅茶などを飲むことでも痛みが緩和することがあります。
お風呂にのんびりつかっていると、悪化することがあります。片頭痛を根本的に減らしていきたい場合は、発生メカニズムにもあったように、発生のきっかけの何らかのストレスを解消することです。しかし、なかなか生活の中のストレスから解放されることは現状では難しいですね。
そこで、体のストレス耐性をつけるためには、日常生活の見直しが必要です。3食しっかり栄養バランスを考えて摂ること、しっかり睡眠をとること、日常的にウォーキングなどの軽い運動をすることが基本です。その他、自分にあったストレス解消法を見つけることです。
「緊張型頭痛」の場合
緊張型頭痛の場合も、片頭痛と同様、ストレスの解消と日常生活の見直しが大前提にあります。同じ姿勢でいることが要因になっていることが多いので、生活の中に運動を取り入れることをお勧めします。
1日に1回、ラジオ体操をするだけでも、すっきりします。それに加えて、同じ姿勢や首こり・肩こりが起因しているので、作業や仕事の合間に、肩や首のストレッチをしましょう。特に万歳して背中と腕をしっかり伸ばすストレッチは効果的です。その時に一緒に深呼吸をするとより効果大です。
片頭痛と逆で血管収縮が直接的な要因ですので、カフェイン飲料は控えましょう。頭痛がひどい時は、ぬるめのお風呂にゆっくりつかったり、肩や首、目にホットパックをしてあたためると痛みが緩和することがあります。
まとめ
タイプ別頭痛の簡単解消法
頭痛のタイプ
それぞれの発生メカニズム
タイプ別簡単解消法