次々と襲ってくる頭痛。鎮痛薬を飲んだり少し休んだりすると、多少は良くなって動けるようになります。しかし、頭痛の度に作業が中断されたら、効率の悪い日々になってしまいます。頭痛のない毎日が送れたら、どんなに晴れ晴れとした気持ちでしょう。
痛みは体の大切なSOSのサインです。しなしながら、いつまでこの痛みを抱えて過ごさなければならないのでしょうか。 頭痛 に効く 漢方 薬を調べてみました。
漢方を賢く使って頭痛を乗り切りましょう!頭痛に効く漢方とは?!
2つの頭痛
頭痛には脳卒中などの深刻な二次性頭痛と、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛等の命にかかわるほど深刻では無い一時性頭痛があります。
脳卒中は、命に関わることがあるので一刻も早く病院での処置が必要です。
一時性頭痛は、生活習慣の乱れからくる自律神経の不調が原因です。時間をかけて、少しずつ生活習慣を変えることにより改善に向かいます。
偏頭痛は、寝込んだり嘔吐したりするほど痛いので生活が困難になります。即効性のあるトリプタン製剤と言う薬もありますが、一過性のその場しのぎのものです。つまり、頭痛が治るわけではありません。
緊張型頭痛は別名肩こり頭痛とも呼ばれ、肩から頭にかけて鈍い痛みが続きます。動けない事はありませんが、集中してテキパキ動くには大変苦労します。
群発頭痛はある一定の季節の一定の時間に何度も襲ってくる頭痛です。酸素不足が原因の一つです。病院から酸素ボンベを借りたり、自宅で注射をうったりと、時間とお金がどんどん失われていく辛い頭痛です。
頭痛と漢方
これらの辛い頭痛の原因である生活習慣を変えるには、サポートとして漢方薬を使ってみましょう。漢方を扱う中医学では、痛みは気の流れが滞って起こるといわれています。
主に原因は3つあります。経絡という気の通り道に、何かが詰まって生じる瘀血(おけつ)、水分等の代謝が悪くなって起こる水毒(すいどく)、最後はいわゆる「邪気の風」である風邪(かぜ)等です。
漢方薬は気の通りを良くします。即効性もあり、根治の可能性もあります。中医学では、頭は「清陽の府(せいようのふ)」または「諸陽の会(しょようのかい)」と呼ばれています。頭は体全体の気が集まっている主要な部分です。
漢方では頭痛は表面的な病気で比較的簡単に改善できます。また中医学では、全身の気の巡りがスムースになれば、多くの疾患が治るとされています。つまり、頭痛を改善することが内科、外科、眼科、耳鼻科、歯科その他全身疾患にも有効です。
漢方でも慢性型の頭痛を改善するのは時間がかかります。体の陰陽のバランスの調整も必要です。早寝早起きと和食中心の食事の毎日をゆっくりと続け、可能な限り適度な運動と毎晩の入浴も心がけましょう。
中医学による頭痛の原因
清陽の府である頭に起こる頭痛の要因は、第1に「ストレス」だとされています。ひと時もリラックスの時間を取らずに過ごすと、体は交感神経優位になり緊張状態となります。そうすると脳が痛みを感じて頭痛になります。
次は「冷え」です。体が冷えると血管が収縮するので、頭の血液の巡りが悪くなり痛みを感じます。
「水分代謝」をスムースにすることも大切です。水分の過剰摂取により体内の水分が停滞しむくみます。その影響を受けて頭痛がするのです。
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
川芎(せんきゅう)という茶葉が主成分です。カフェインも含んでいるので、頭痛にはよく聞きます。即効性もあり、その上予防にもなります。
風邪のひきはじめにも効きます。女性の生理不順、婦人病、心身の不調にも効果があります。川芎は血液の巡りを良くし滞った血液をサラサラにします。頭痛には大変効果的な漢方です。
荊芥(けいがい)防風(ぼうふう)薄荷(はっか)は、頭痛の病因を発散します。香附属子(こうぶし)は痛みや生理不順にも効きます。これらの成分がお互いに作用し合い、良い結果をもたらします。
釣藤散(ちょうとうさん)
めまいや肩こりなどの慢性頭痛に効く漢方が、釣藤散(ちょうとうさん)です。朝に頭痛がある人にオススメです。頭が痛くて眠れない時にも効きます。
主成分の釣藤(ちょうとう)には血管を拡張して血行を良くする働きがあります。病院でも処方される定番の漢方です。
漢方を賢く使って頭痛とサヨナラしよう
頭痛は体に良いものを食べて体に良い生活をすれば、必ず改善します。バランスの良い食事をして、規則正しい生活と、適度な運動を心がけると良いです。
漢方のサポートを受け、なんとなく不調である「未病(みびょう)」を未然に防ぎ、頭痛と徐々にサヨナラしましょう。
まとめ
漢方を賢く使って頭痛を乗り切りましょう!頭痛に効く漢方とは?!
2つの頭痛
頭痛と漢方
中医学による頭痛の原因
川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
釣藤散(ちょうとうさん)
漢方を賢く使って頭痛とサヨナラしよう