肩こり に悩む人は国民の25パーセントにものぼり、今や4人に1人は肩こりと言う時代です。その割には適切な知識や原因を知る人は多くありません。また肩こりがひどくなり 頭痛 を引き起こす「肩こり頭痛」、別名緊張型頭痛というものがあります。肩こり頭痛を 解消 するには毎日少しずつ出来るマッサージ、ストレッチ、ツボ押しなどいくつかの解決法があります。
辛い肩こりからくる頭痛とは?その解消法
肩こりと頭痛の関係
忙しい毎日、仕事や家事に追われ一生懸命頑張っていると無意識のうちに体に力が入ってしまいます。筋肉が常に緊張状態になり、肩こりになります。その肩こりや首こりがひどくなると、頭痛になることがあります。
1つは「肩こり頭痛」と呼ばれる緊張型頭痛です。これは肩や首周辺の筋肉がパソコンの前での長時間の前かがみ姿勢や、スマートフォンの画面を見続けたり、台所での家事等が原因で、凝り固まって引き起こされる頭痛です。
もう1つは「片頭痛」で、こちらは頭痛になる前兆としてひどい肩こりになることが報告されています。
肩こりの原因
肩こりのメカニズムは同じ姿勢を長時間し続け、血流が滞るこりにより筋肉の中が酸素不足になり、筋肉を硬くする乳酸が作られることにあります。筋肉は硬くなり、そのまま肩こりとなります。また乳酸が多く溜まると脳に痛みを伝える末梢神経を傷つけてしまい、その部分にこりや違和感を感じます。
肩こり頭痛
頭痛と言うと頭の中の脳のどこかが痛いように感じますが、脳自体は痛みを感じません。緊張型頭痛は頭骸骨の外の部分が痛いと感じ、片頭痛などの血管性の頭痛は頭の中の血管が原因で痛みを感じます。
緊張型頭痛は精神的ストレスと身体的ストレスで起こります。症状はこめかみの部分が締め付けられることが多いです。肩こりはこの身体的ストレスに含まれます。首の付け根から背中に広がる僧帽筋、首の両脇にある肩甲挙筋などが凝るのが肩こりの原因ですが、これらの筋肉がこめかみの場所にある神経とつながっているため肩こりによる頭痛が引き起こされます。
眼精疲労
肩こりで頭痛を感じる人の多くは眼精疲労を訴える人もいます。主にデスクワークの人で職場ではパソコン、家ではスマートフォンやテレビを見続けている習慣がある人です。首や肩は前かがみのまま目はほとんどまばたきをしません。
人の頭はスイカやボーリングの球ほどの重さがありそれを細い首で支えています。瞬きも少なく、何時間も一定の姿勢のまま過ごすと肩にも目にも血流が滞り、酸素不足になります。加えて運動不足、水分不足で血液がドロドロになります。慢性化する前に解消しましょう。
肩こり解消マッサージ
肩こりにならないように、そしてもちろん頭痛にもならないように普段から予防してマッサージやストレッチをしましょう。解消の為のオススメのマッサージはシャンプーの時のように頭皮をクイクイと動かすものです。
指の腹を使って後頭部を中心に気持ち良い位の強さで行います。時間はほんの少しで構いません。入浴の前、パソコンを見た後などタイミングを決めて毎日行います。
肩こり解消ストレッチ
ストレッチもわずか15秒位で終わるのに効果絶大なものがあります。必ず毎日1回以上を習慣にしましょう。やり方は両肩に手を置いて背中の肩甲骨を動かす意識をしながら肘を前にクルクルと7回同時に回します。
次に、反対に後ろ側にクルクルと7回します。とても短い時間ではありますが肩こりの原因となる僧帽筋がほぐれて、血流が良くなり、肩こりを解消します。大切なのは毎日続ける事なので歯磨きの後には必ずする、トイレに行ったら必ずする、等と決めて行って下さい。
肩こり頭痛の解消ツボ
肩こり解消のツボもあります。食事の前や、気がついた時に押すと効果的です。お薦めは3つあります。1つ目は百会(ひゃくえ)です。頭のテッペンにあります。2つ目は天柱(てんちゅう)。首の後ろの頭の付け根の髪の生え際、2つの太い筋のやや外側にあります。3つ目は首から肩のちょうど中央部分にある肩井(けんせい)です。
3つとも気持ちいい程度に押して下さい。頭痛が起こってから押しても効果がありますし、普段から習慣にしていると予防にもなります。
几帳面な性格の人に多い肩こりによる頭痛。いちにちに1回どこかでリラックスできる時間を取り、マッサージやツボ押しをして解消しましょう。習慣にする事で頭痛薬に頼らずに健康な毎日が手に入ります。
まとめ
辛い肩こりからくる頭痛とは?その解消法
肩こりと頭痛の関係
肩こりの原因
肩こり頭痛
眼精疲労
肩こり解消マッサージ
肩こり解消ストレッチ
肩こり頭痛の解消ツボ