後頭部 に起こる 頭痛 の原因に緊張型頭痛、後頭神経痛や片頭痛・副鼻腔炎があります。緊張型頭痛は肩こりや首こりで血流が悪くなっているため、片頭痛や後頭神経痛は神経が刺激されるために、頭痛が起こると言われています。
対処法は、緊張型頭痛は適度な運動とストレッチで改善されますが、片頭痛は安静にした方が改善されます。副鼻腔炎による頭痛は、原疾患を治すことが最優先されます。このように、原因を理解して正しい対処をすることが大切です。
後頭部に起こる頭痛の原因と対処
緊張型頭痛が原因の場合の対処法
緊張型頭痛は長時間同じ姿勢で作業する仕事や重労働などの身体的ストレスや、精神的なストレスから、ずっと身体が過緊張した状態が続いていたりすると、肩や首周辺の筋肉が過緊張となり、肩や首周辺の血流が悪くなって起こる頭痛です。
緊張型頭痛の特徴は、始まると、ほぼ毎日痛み、後頭部から頭全体がギューっと締め付けられるように痛みます。緊張型頭痛の対処は、原因は肩や首のこりですから、こりの解消が一番の解決法です。温めたり、ストレッチをすることにより、症状が緩和されます。
生活習慣として、ウォーキングなどの軽い運動をしたり、ぬるめのお風呂にゆっくりつかる習慣をつけると良いでしょう。仕事上、デスクワークやPC作業の方がなりやすいので、定期的に姿勢を変えたり、一度立って背伸びをすると、ある程度予防することができます。
後頭神経痛が原因の場合の対処法
後頭神経痛は、後頭部の神経が刺激されて起こる頭痛です。後頭部には真ん中から頭頂部にかけて左右一本ずつ神経が走っており、色々な身体的、精神的、社会的ストレスなどによって肩や首の周囲の筋肉が緊張すると、これらの神経を刺激することになり、頭痛が起こります。
後頭神経痛の特徴は、後頭部や耳の後ろがズキズキ・キリキリ痛んだり、雨が降る前に痛んだりします。この場合の対処は、首や肩を温めて、筋肉のこりをほぐしたり、反対に後頭部の痛む場所を冷やして炎症を抑えたりします。
頭痛外来や脳神経外科を受診すると、鎮痛薬や神経ブロックという治療があります。しかし、対処療法だけでなく、根本的なストレスを解消することと、睡眠や食生活などの生活全般を見直すことが大切です。
片頭痛が原因の場合の対処法
片頭痛の原因は様々です。精神的なストレスや、台風など気圧の変化に影響を受けることもあります。また、痛みの場所は右側、左側半分に痛むことが多い用に思われますが、こめかみや首の上あたりから痛むことが多くあります。
片頭痛の直接的な原因は血管が拡がるためです。脳幹や三叉神経が大きく関わっていて、これらの周辺の血管が拡張して神経を刺激することで頭痛がおこります。これらの神経が頭や首の根元にあるため、片頭痛は後頭部の痛みや、首の違和感から始まることが多いのです。
この場合は、血管が拡張して起こっているので、お風呂で体を温めたりすると悪化することがあります。一番の対処法は刺激の少ない環境で(静かで薄暗い)、安静にすることです。また、痛む場所を冷やすことで、血管が収縮して、症状が緩和されることもあります。
副鼻腔炎が原因の場合の対処法
風邪をひいて、熱はさがったけれど、鼻がすっきりしなくて、後頭部が重い感じがする場合、副鼻腔炎が原因の頭痛の可能性が高いです。副鼻腔炎は、風邪などによって副鼻腔が炎症を起こして膿がたまった状態で、膿が副鼻腔内の圧力を低くして、三叉神経を刺激して頭痛を起こします。
頭痛を伴うほどの副鼻腔炎は自然治癒することがとても難しいので、早めに耳鼻科を受診して、副鼻腔炎の治療を開始することをお勧めします。
危険な後頭部の頭痛(くも膜下出血の場合)
頭痛の痛み方の度合いが、今までに経験したことがない耐えきれないほどであったり、バットで殴られたような痛みを感じたらくも膜下出血かもしれません。この場合は、命に関わる重大な疾患です。
一刻も早く脳神経外科を受診するべきです。
意識がもうろうとしたり、言葉のろれつが回らなくなるなどの神経症状がでたら、救急車を呼んで、速やかに医療機関にかからなければいけません。
まとめ
後頭部に起こる頭痛の原因と対処
緊張型頭痛が原因の場合の対処法
後頭神経痛が原因の場合の対処法
片頭痛が原因の場合の対処法
副鼻腔炎が原因の場合の対処法
危険な後頭部の頭痛(くも膜下出血の場合)