ひどい頭痛の時に先ずは病院に行くことをお勧めしますが、慢性的に起こる頭痛の場合、頭痛を起こさないための予防策と、起こってしまった時の対処方法、両方の観点からの対処が必要です。
予防策としてはどうしたら頭痛の頻度を減らせるのかという視点から、生活習慣を見直します。また、頭痛が起こってしまった時の対処法では、どういうタイプの 頭痛 かを知っていると適切な 対処 をすることができます。
頭痛がひどい時の対処法
頭痛のタイプ
適切に対処するためには、自分の頭痛がどのタイプであるかを把握する必要があります。慢性頭痛のタイプは大きく緊張型頭痛と偏頭痛の2つのタイプに分けることができます。この2つは痛み方で区別することができます。原因や誘発因子が異なるため、対処方法もそれぞれ違ってきます。
まずは、緊張型頭痛ですが、この頭痛は鈍い痛みで頭全体が締め付けられるように痛みます。誘発因子は様々な身体的・精神的ストレスが重なることであり、直接的には首や肩周辺の筋肉が緊張して神経を圧迫したり血流が悪くなることにより、頭痛が引き起こされます。
もう一つの偏頭痛は、頭の片側に起こることが多く、するどい間欠的な痛みです。ズキンズキンなど脈をうつような痛み方で、光や大きな音などで症状が悪化することがあります。
偏頭痛の直接的な要因は、血管の拡張により、周囲の神経が炎症を起こしたり、圧迫されることです。この血管の拡張は自律神経やホルモンバランス、または外環境の気圧の変化などにより引き起こされます。
ですから、精神的なストレスや生活リズムの乱れにより、自律神経のバランスを崩したり、女性の生理の周期や、天候の変化によっても引き起こされます。また、家族性が強く、特に母親が偏頭痛持ちの場合は、そのこどもの50%が偏頭痛持ちであると言われています。
タイプ別の対処法
緊張型頭痛の場合は、基本的に筋肉のこりが原因ですから、こりの解消が目的になります。多少の痛みの場合は肩や首のストレッチや軽い運動を行って、筋肉を適度に動かしていきます。
こりのある箇所の血流を改善させる必要があるので、ホットパックで温めたり、温めのお風呂につかったりすることで効果がより出やすくなります。
このタイプの頭痛は、痛みがあると、体に余計な力が入り、ますます症状を悪化させるため、一度起こり始めると、長時間だらだらと続き、頭痛を解消されるまで、時間がかかります。ですから、普段から肩や首がこりやすい人は、頭痛がでないように予防することが大切になってきます。
偏頭痛の場合は、起こってしまったら、基本的に投薬治療と安静が治療の中心です。偏頭痛の直接的な要因が血管の拡張なので、運動をしたり温めたりしてしまうと、症状が悪化してしまいます。
また、光や音に誘発されることもあるので、静かな暗所で安静にすると症状が和らいできます。薬剤は血管の拡張を抑えるトリプタン系薬剤やエルゴタミン系薬剤が処方されます。服薬・安静と同時に痛む部分を冷やして血管を収縮させることで効果がでることもあります。
頭痛を減らす予防策
緊張型頭痛にしても偏頭痛にしても、ストレスが大きく影響をしているので、基本的に生活リズムを整えることが大切です。毎日の食事の時間を整え、栄養に気をつけて食べることで身体の状態を良好に保ちます。
食生活では、頭痛が頻繁に起きている時には、チーズや赤ワイン、チョコレートは避けた方がよいようです。それに加え、睡眠時間が不規則にならないようにすることが大切です。
また、偏頭痛が起きてしまっている時には、安静が必要ですが、日々の生活の中にウォーキングなどの軽運動を取り入れたり、趣味の活動を行い、リラックスできる時間を作ることが、頭痛の大きな要因であるストレスの解消に役立ちます。
ただし、疲労を持ち越すような過度な運動や、明確な目標を立ててしまうとかえって精神手的なストレスになり、疲労物質がたまって逆効果になってしまうので注意が必要です。
まとめ
頭痛がひどい時の対処法
頭痛のタイプ
タイプ別の対処法
頭痛を減らす予防策