頭痛は色々なタイプの頭痛があり原因や症状も様々ですが、 頭頂部 の 頭痛 の多くは緊張型頭痛と呼ばれるものです。
しかし頭頂部の頭痛のすべてが緊張型頭痛というわけではなく、中には重大な疾患が隠れている場合があります。ですから、症状が長く続くようであれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。
頭頂部の頭痛に関連する5つの病気
頭頂部の痛み
頭頂部が痛む場合は、患部の血管の状態や神経の状態が原因となっていることが多く、頭頂部の筋肉に関係することはほとんどありません。というのも、頭頂部には筋肉はほとんどありません。側頭部や額の上の周りにある皮筋程度です。
緊張型頭痛
緊張型頭痛の場合、体の筋肉がストレスなどで緊張することにより起こる頭痛で、一般的には頭を上から押さえつけられるような痛みが特徴です。この場合は、主な原因が筋肉の緊張ですから、筋肉の緊張を和らげることで頭痛を解消することができます。
対処法は適度な全身運動やストレッチで凝り固まった筋肉をほぐすことで頭痛が緩和します。また、お風呂でゆっくり入って緊張をほぐすことも効果的です。
緊張型頭痛以外の関連する病気
頭頂部の頭痛で、緊張型頭痛に対する対処法を行っても、緩和しない場合、別の疾患が隠れていることがあります。例えば脳の病気や鼻の病気が考えられます。
一つは高血圧です。この疾患の場合、頭頂部が重たくなったり、頭重感や体のだるさを訴えてきます。この場合、放っておくとくも膜下出血などの命に関わる重篤な疾患に発展しかねません。
高血圧での頭重であれば、生活習慣の見直しが必須です。有酸素運動、塩分コントロール、アルコールやたばこを控えることなど生活習慣を見直すことで症状を落ちつかせることができます。
二つ目は慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です。この病気になると頭頂部に頭痛を感じたり、歯茎が腫れたり、歯痛が起こったりします。原因は細菌により鼻の粘膜が腫れ、副鼻腔の通路を閉じてしまうことにより引き起こされます。
風邪が治ったにも関わらず、鼻づまりが治らなかったり、頭痛がするようであれば、副鼻腔炎を疑います。細菌感染によるものなので、治療は抗生物質などの投薬治療が中心です。
三つ目は脳腫瘍です。脳腫瘍は頭蓋骨の中に腫瘍ができる病気ですが、腫瘍の場所によっては頭頂部が痛む場合があります。朝起きたときの激しい頭痛や、頭痛に伴って吐き気や嘔吐、視界がぼやけるなどの症状が見られます。
朝の激しい痛みやその他のいつもとちがう症状が出たときには早めに病院を受診するべきです。治療は基本的に外科的手術で腫瘍を切除することです。
四つ目は後頭神経痛です。この場合、頭頂部の片側だけが痛みます。頸椎に何等かの異常があるときに、頸椎をとおる神経が圧迫・刺激を受けることが原因で頭痛が起こると言われています。
頭痛は後頭部を中心に起こりますが、頭頂部付近につながる神経が影響されると頭頂部に頭痛が起こります。命に関わる重篤な疾患ではありませんが、痛みを長引かせないためにも、早めに医療機関を受診します。
まとめ
頭頂部の頭痛といっても、上記のように様々な原因から起こる可能性があります。また、その治療法や対処法はそれぞれ原因によって異なります。先ずは、その頭痛が起きている原因を正しく判断して対処する必要があります。
また、頭痛は慢性的なものが大半ですが、中には重大な病気の前兆や症状の場合があります。その場合は、早期に発見して治療しなければ命に関わることになりかねません。症状がいつまでも続くようならなるべく早く病院を受診することをお勧めします。
まとめ
頭頂部の頭痛に関連する5つの病気
頭頂部の痛み
緊張型頭痛
緊張型頭痛以外の関連する病気
まとめ