足首のかたさを気にする人は意外と少ないです。しかし、かたい足首は損をすることはありますが、得することはありません。かたい足首のせいで転倒、骨折などの危険もあります。安心な生活ができる方法、やわらかい 足首 になる ストレッチ をご紹介します。
かたい足首。ストレッチで改善する方法をご紹介します。
なぜ足首がかたくなるのか
足首がかたくなる人と、かたくならない人がいます。理由は2つあります。その違いについて説明します。
1つ目は足首周辺の筋肉のかたさによるものです。足首はいろいろな動きをします。曲げることや伸ばすこと、さらには内側へひねる動作や外側へひねる動作をおこないます。そのような動きをおこなう筋肉がかたくなることにより、足首がかたくなるという症状があらわれます。
足首を曲げることがつらい人は、ふくらはぎの筋肉がかたくなり、足首をすね側に曲げる動作に制限が出ています。
足首を伸ばすことがつらい人は、すねの前にある筋肉がかたくなり、足首をふくらはぎ側に曲げる動作に制限が出ています。
足首を内側にひねることがつらい人は、足首の外側にある筋肉がかたくなり、足首を内側にひねる動作に制限が出ています。
足首を外側にひねることがつらい人は、すねの前にある筋肉と少し後にある筋肉に制限が出ている可能性があります。
2つ目は足首周辺の骨の歪みによるものです。足首の前足部分に距骨(きょこつ)という骨があります。この骨はからだのバランスを保つために大変重要な役目をしています。
その重要な骨が前・後・右・左へとずれることにより、筋肉の場合と同じように動作に制限が出てしまうということです。
足首がかたいと損をする
足首がかたいとさまざまな問題が引き起こされる可能性があります。足首がかたい人の特徴として、足がむくみやすい、足が冷えやすい、つまずきやすいなどの症状があげられます。
さらに、けがを起こしやすくなります。歩行時に転倒する事故は足首がかたくなり、つまずきやすいため発生します。その結果、転倒した際に骨折などのけがを起こしてしまうのです。
また、スポーツなどをおこなうときも足首がかたい人は、けがをするリスクが高くなるばかりではなく、足首の可動領域が少ないため満足する結果が得られにくくなります。
やわらかい足首になる方法
足首がかたくなる原因はおもに周辺の筋肉がかたくなることで起こります。そのような症状を少しずつ改善できる方法をご紹介します。
1つ目は足首を回す動作です。イスに座り片方の足を反対側の太ももにのせます。右足を回す場合は右手で右足を持ち、左手ではさみ込むように足の裏側にそえます。
その後ゆっくりと大きく足をまわします。内まわしと外まわしをおこないます。回数の目安は20回くらいとし、交互にくりかえし3セットおこないます。
また体調にあわせて回数を減らしても効果はありますので、気持ちよく毎日続けることが大切です。
2つ目はふくらはぎのストレッチをおこないます。立ち上がった姿勢で伸ばす側の足を後へ移動します。かかとを床につけたまま体重を前側にかけ、ふくらはぎを伸ばします。転倒防止のために手を壁などにつけて体を安定させておこなうと、安心してストレッチ動作ができます。
また、階段や段差がある場所でかかとを少しせり出して、ふくらはぎを伸ばしても効果があります。その際は必ず手すりなどにつかまり、転倒防止をおこなうようにします。
3つ目はすねのストレッチをおこないます。立ち上がった姿勢で手を壁につけます。伸ばす側の足を後へ移動し、つま先の爪側を床につけてゆっくりと左右交互に30秒間すねを伸ばします。このときに足の甲を意識して伸ばすと効果があります。
また、立っておこなうことができない場合は、いすに浅く座り同じようにストレッチをおこなうことを、おすすめします。
それでもだめなときは医療機関を受診しましょう
距骨のずれにより足首がかたくなる場合はストレッチの効果が期待できない場合があります。
過去にねんざを起こしている人やリウマチの症状の人などに多くみられます。自分自身での矯正はむずかしいので、専門の医療機関などを受診して相談することが大切です。
まとめ
かたい足首。ストレッチで改善する方法をご紹介します。
なぜ足首がかたくなるのか
足首がかたいと損をする
やわらかい足首になる方法
それでもだめなときは医療機関を受診しましょう