いつでもどこでも簡単にできるツボ押しは、毎日の習慣にすることで、体の不調や痛みの改善、健康維持、自然治癒力を高める効果が期待できます。あまり難しく考えずに、痛いけれど気持ちいいと感じる場所を刺激してみましょう。さまざまな症状に有効な、 足首 にある ツボ をご紹介します。
足首にあるツボとその効果
ツボ押しの効果とポイント
全身に点在しているツボは、指圧などで刺激することで、体の不調やつらい症状の改善、自然治癒力をよみがえらせる効果があると言われています。
さらに、1つの症状に効果があるツボを刺激すると、体全体のバランスが整うということがあります。もみほぐすように刺激するだけでも効果的ですので、日ごろから行って体のバランスを整え、健康維持を心がけましょう。
いつでもできるツボ押しですが、お風呂上がりなどにリラックスして行うとより効果的です。温めることが大切ですので、冷たい手で触れるのは逆効果です。手を温めてから行うようにしましょう。
ゆっくりと息を吐きながら押し、数秒止めて、ゆっくりと力を抜きます。ツボ押しは即効性もありますが、習慣にすることで病気の予防にもつながります。継続して続けることが大切です。
足の痛みに効果的なツボ
足は体重を支えることから、さまざまな痛みが出やすい部位です。軽いうちにケアすることで、悪化を防ぐ効果が期待できます。
こむら返りやねんざに効果がある太谿(たいけい)は、内くるぶしとアキレス腱中央部分の間のくぼみにあるツボです。筋肉の緊張を和らげ、血行を促進して水分代謝を高めます。日常的にもみほぐすことで足の筋がやわらかくなり、クセになりやすいこむら返りを防止します。
さらに、全身の血流がよくなることで、足の冷えやむくみ、腹部や腰の冷えを改善します。お風呂や足湯などで足を温めてから刺激するのがよいでしょう。
解谿(かいけい)は、ねんざや足のだるさ、足の関節痛に効くツボで、足首の前面中央、腱と腱の間にあります。血行促進や代謝を高めることでむくみの改善、胃腸の働きを助ける効果も。太谿と解谿は、足の関節炎や関節リウマチにも効果的です。
承山(しょうざん)は、膝裏とかかとの中間、アキレス腱から筋肉に変わるところにあるツボです。腎機能に働きかけることで、足のむくみを改善します。また、こむら返りや足の痛み、腰痛や座骨神経痛、便秘や痔にも有効です。
婦人科系疾患に効果があるツボ
多くの女性が抱える悩みに、冷えやむくみ、生理痛や月経不順などがあげられます。また、ストレスなどにより女性ホルモンのバランスがくずれることで、消化器や循環器の不調、更年期障害の悪化につながります。ツボ押しで症状の改善を目指しましょう。
あらゆる婦人科系の症状に効く三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから指4本分上、骨の後ろ側のくぼみにあるツボです。虚弱体質や胃炎の改善効果もあり、ほかの婦人科系疾患のツボ押しと合わせて行うことで効果がぐんとアップします。温めるのもよいでしょう。
照海(しょうかい)は、低血圧症によって起こる不眠、生理痛や不妊症、更年期障害、足の冷えを改善します。内くるぶしの指1本分下のくぼみにあります。
商丘(しょうきゅう)は大腸を整えるツボで、便秘や腸にガスが溜まることで起こる腹部膨満感を解消します。内くるぶしの前方、ななめ下のくぼみにあり、食欲不振、手足の冷え、不妊症やつわりに有効です。
その他の足首まわりのツボ
崑崙(こんろん)は、鼻づまりや首の凝りからくる頭痛、腰痛や座骨神経痛に効果が期待できます。外くるぶしから後方にすすみ、アキレス腱とぶつかるところにあります。腰痛の場合は痛みを感じない程度にやさしく押しましょう。
眼精疲労に効果がある光明(こうみょう)は、外くるぶしから指5本分ほど上にあります。視力の回復や老眼の改善効果があり、携帯やパソコンなどで目を酷使しがちな方にもおすすめです。日ごろから意識して刺激するとよいでしょう。
ツボ押しの注意点
ツボ押しは、やさしく心地よい強さで押しましょう。強すぎる指圧により、症状が悪化する場合がありますので注意が必要です。
また、体の不調や病気がツボの状態にあらわれることがあります。ツボに痛みや発疹、腫れや凹み、皮膚がざらざらするなどの変化が生じた場合、ツボを刺激することで症状の改善が期待できます。
しかし、ツボ押しは病気を治すものではありませんので、病気が疑われる場合は医師の診察を受けるようにしましょう。
まとめ
足首にあるツボとその効果
ツボ押しの効果とポイント
足の痛みに効果的なツボ
婦人科系疾患に効果があるツボ
その他の足首まわりのツボ
ツボ押しの注意点