季節がわりや風邪がはやる季節に、なり易いのが、蓄膿症です。鼻水や鼻づまりが長引いて、頭痛がしたり、両頬や目の周りが痛み、重だるく感じたりしたら、蓄膿症かもしれません。
ただの鼻づまりだと思って放置していると、症状が悪化し、脳膿症や髄膜炎など重症化してしまうかもしれない病気です。軽症のうちなら、自宅でも改善することができます。また、耳鼻科に早めに受診することで、慢性化せずに治ることができる病気です。
蓄膿症 の 治し方 は基本的に投薬治療、生活改善、生活環境を清潔に保つことです。
蓄膿症のできる代表的な3つの治し方
蓄膿症とは
蓄膿症は副鼻腔炎の一種です。副鼻腔で炎症を起こすと、鼻水・鼻づまり・鼻の痛みや嗅覚が鈍ったり、頭痛がしたりとさまざまな不快症状を起こします。副鼻腔は頬や目の周りの骨の空洞部分のことです。副鼻腔は通常は空洞であるのに、細菌が入り込むことで膿が溜まります。
風邪をひいたり花粉症などが原因で発症した場合、この元の病気が治ると改善します。この場合は急性副鼻腔炎といいます。しかし、膿が排出されずに炎症が悪化した状態を慢性副鼻腔炎といい、一般的に蓄膿症といいます。
蓄膿症の症状が慢性化すると常に辛い症状に悩まされるため、集中できなかったり、夜がしっかり眠れずに日中もぼーっとしてしまうなど、日常生活にも支障がでることがあります。
また、高熱がでるわけではないため、学校や仕事を休むほどではなく、病院の受診が遅れて、症状をひどくしてしまうことも多い疾患です。
蓄膿症の症状
蓄膿症の症状は進行度合により変わってきます。軽いうちは鼻炎と同じ症状なので、アレルギーや風邪と見分けにくいです。そのまま放置してしまうと症状が進んでしまいます。
よくある初期症状では鼻から喉にくさい鼻水が落ちてきたり、鼻をかんでもかんでもかみ切れない、鼻水に血が混ざる、色のついた鼻水がでる、鼻づまりや鼻声が治らない等あります。
炎症の強い時は痛み症状が現れます。頭重感、頭痛はよく現れます。また、頬や目の奥が痛んだり、ときには歯痛を感じることもあります。
蓄膿症の治し方①
蓄膿症は放置すると炎症が悪化し、治りにくくなってしまいます。ひどくなると手術が必要になってしまうこともあります。早期に正しい対処を行うことが必要です。まず第一には鼻水を排出させることです。
蓄膿症は鼻腔内に膿がたまった状態で、この膿が鼻水と一緒に排出されるため、色付の鼻水がでます。この鼻水をこどもはつい吸ってしまうことがあります。蓄膿症を治すためには、しっかり鼻をかみ、外へ出すことが重要です。
ただし、あまり勢いよくかんだり、片方の鼻をふさがずにかんだりすると細菌が鼻から耳管を通って中耳に入ってしまい、中耳炎を起こしてしまうことがあります。片方の鼻をふさいだ状態で、数秒かけてゆっくりかむようにしましょう。
この膿を出すために、毎日「鼻うがい」が有効です。鼻うがいは0.9%の生理食塩水を使います。
蓄膿症の治し方②
炎症を改善するためには、炎症した部分を清潔に保つことが大切です。リビングや寝室など生活で多く過ごす場所を念入りに掃除して清潔を心がけます。また、空気清浄機を上手に活用しましょう。
人混みなど外出するときはマスクを着用しましょう。
蓄膿症の治し方③
蓄膿症は抵抗力が低下していると炎症が治りにくくなります。赤ちゃんや高齢者、疲労が蓄積していると特に悪化しやすくなります。しっかり睡眠をとり、栄養バランスのとれた食事をとりましょう。
鼻づまりで睡眠がとりにくいときは、蒸しタオルを鼻にあてたり、加湿器で室内の湿度をあげる、また、お風呂にゆっくりはいると、鼻の粘膜が温まり症状が緩和されます。
蓄膿症を悪化させてしまうと、鼻がつまって眠れなかったり、匂いを感じられず食欲が減退したりして、生活が乱れてしまい、ますます抵抗力が下がってしまいます。初期症状のうちに耳鼻科を受診して投薬治療を行うと悪化させずに早期に治癒することができます。
まとめ
蓄膿症のできる代表的な3つの治し方
蓄膿症とは
蓄膿症の症状
蓄膿症の治し方①
蓄膿症の治し方②
蓄膿症の治し方③