外反母趾 でお悩みの女性はとても多いかと察せられます。かかとの高い 靴 やサンダルが悪いのだと認識はしていても、好みを妥協するのも納得がいかないし、デザインがとても気に入っているので処分するのは勇気が出ないなどということもあるでしょう。
しかし、体調を悪化させては本末転倒です。今回は靴選びのコツをご紹介いたします。
外反母趾を靴から見直す
女性に多い理由
外反母趾が女性に多いのはなぜでしょうか。一つは、男性に比べて女性のほうが関節がやわらかく、筋力が少ないことがあげられます。
そのため、先の細い靴やヒールの高い靴、足に負担のかかる靴を履いたり、長時間立ち仕事をしていると関節や筋肉が耐えられない状況に追い込まれるのです。
あるいは、遺伝や体質ということも考えられます。生まれつきからだがやわらかい方がいらっしゃるように、関節がやわらかかったり親指が長い、足が平らであるなども外反母趾の原因になります。
このなかで、今からご自身の努力で何とかできるのは、靴のみということになります。よく「ハイヒールばかりだと外反母趾になるよ」とアドバイスされる方もいらっしゃるでしょうが、より正確には「先の細いハイヒール」です。
足の指先を縮こませて靴に押し込むことによって、親指が曲がってしまいます。ヒール5cm以上になると足が前に滑ってますます足が靴に押しつけられ負担が増します。できることなら、ハイヒールは履かないに越したことはありません。
ハイヒールの選び方
足を守るためには、通勤はスニーカーやコンフォートシューズにして、職場では足ツボサンダルなどに履き替えて、ハイヒールはデートのときに限定するとだいぶ改善されます。ハイヒールも100%デザイン重視ではなく、機能性も考慮して選びましょう。
チェックポイントは、①ヒールは5cm以下のものが好ましい。できれば3cm以下が理想的。②ヒールは細いものより太さのあるものを。③靴の中張りが滑りにくい材質かどうか手で触れて確かめる。④足首ストラップつきである。⑤足の指よりも靴の甲の部分のほうが深いものを選ぶ。
⑥かかとから土踏まずまでの靴の形がしっかりしているもの。⑦購入は夕方以降にする。足は夕方になると朝と比べて0.5cmむくんで大きくなるため。⑧三角系よりはスクエア型が好ましい。⑨ピッタリフィットする「ウイズ」を選ぶ。
ウイズとは、親指と小指の付け根を結んだ足周りの長さで、きつくても緩くてもよくない。ウイズがピッタリで足の指がパタパタと動かせるとなお良い。
このように、外反母趾予防を謳っている商品であれば何でも良いというわけではなく、ご自身の足の構造と市販の靴の相性をチェックする努力を怠ってはならないのです。
靴やさんを活用する
ご存知でない方も多いでしょうが、靴やさんにはさまざまなサービスがあります。購入した靴やさんに領収書と靴を持って行き、シュースプレッター(球環バサミ)で押し広げてもらいましょう。
領収書がなく、どこで購入したか思い出せないのでお店には頼みづらいという方は、店頭でシューストレッチャーを購入しても良いでしょう。シュースプレッターほど強力ではないものの、ジワジワ伸ばせて便利です。
また、革の軟化材スプレーを使うのもお勧めです。靴を履いて、その上からスプレーすると体温で自然と伸びます。お顔同様に足裏のアーチバランスにも気を配って生活していれば、全身の健康につながります。
靴を履き替えるだけで足の痛みや疲れ、むくみが改善されます。夕方のデートのために朝からハイヒールを履いて足をむくませるのは努力が裏目に出ているようなものです。頭痛や腰痛持ちになっては顔色も悪くなります。デートの直前に履き替えるなど賢く生活してはいかがでしょうか。
まとめ
外反母趾を靴から見直す
女性に多い理由
ハイヒールの選び方
靴やさんを活用する