胃痛は私たちにとって身近な痛みで誰しもが経験したことのある痛みです。しかし、 胃痛 の原因や 治し方 、予防方法については意外と知らない方が多いみたいです。
たかが胃痛と放っておくと危険なこともありますので、適切な対処方法を覚えておくことが大切です。
すぐにでもなんとかしたい!辛い胃痛の原因と治し方
胃の痛みは生活習慣の乱れから
冷えによって胃痛がおこることは有名ですが、それ以外の胃痛の主な原因は食生活の乱れやストレスによって胃液過多や胃粘膜が薄くなり、炎症をおこしたり、胃の筋肉が痙攣したりすることが原因と言われています。
また、胃は体の不調や精神の不調で調子が悪くなりやすい臓器でもあります。そのため、寝不足や過度な運動などによっても影響を受け胃痛がひどくなることが多々あります。
胃痛を少しでも楽にしたい方は日頃の生活習慣を見直すことも大切です。放っておくと胃潰瘍や胃がんなどの病気になってしまうこともあります。
胃痛を治すための5つの対処方法
胃痛がひどい場合はなんらかの病気のため速やかに病院へ行き、診察を受けることをおすすめします。しかし、病院へ行くほどではないと感じる痛みでまずは様子見をしたいという方は以下の方法を試してみてください。
まずは、胃を温めるようにしてみてください。胃痛がおこる原因としてお腹が冷えて痛くなるというのがあります。これは胃の血管が冷えることによって血行不良をおこしているためです。なので、お腹を触ってみてお腹が冷たくなっていると感じる場合はお腹を温めてみてください。
2つ目は体の右側を下にして横になって休むことです。体の右側を下にすることで胃のとおりが良くなり、胃の負担が軽くなります。しかし、職場や外出先では横になることが難しい場合も多々あると思います。そういった場合は椅子に座ってじっとしているだけでも胃痛の感じ方が違います。
3つ目が絶食です。胃痛がおこるということは胃が何らかの理由で荒れていることが原因です。そのため、一度胃を休めることが必要です。絶食の期間は半日~1日程度で大丈夫です。
絶食期間中は脱水症状を避けるために水分はこまめにとるようにしてください。ただし、冷たく冷えた飲み物は胃への負担となるため、常温の水で水分補給をするようにしてください。
絶食後は胃が空っぽの状態でそこに急に食べ物が入ってくるとせっかく休めた胃にまた負担を与えてしまうことになります。絶食後の食事は味の薄いおかゆから様子をみてください。大丈夫であればうどんなどの胃に優しい物から食べるようにして胃を食べ物にならすようにしてください。
4つ目は胃痛に効くツボを押すことです。胃痛に効くと言われているツボはいくつかありますが、その中でも胃の不調全般に効くとされている兪(イユ)と胃痛や胃痙攣などに効果があると言われている足三里(アシサンリ)について説明します。
まず兪ですが、兪は胃の裏付近の背骨の両側にあるツボになります。仰向けに寝て背中にげんこつにした手を回してげんこつが当たる位置になります。
背中のツボは自分では押しづらい部分ですので、押しづらいと感じた時は兪の位置にテニスボールを当てて仰向けに寝転ぶとちょうど良い強さでツボが刺激されます。
足三里はひざ下指4本分の位置にあります。
5つ目は胃痛薬です。胃痛を手っ取り早く止めたいのであれば薬に頼るのがもっとも確実です。胃痛薬を飲んだ後はなるべくゆっくりと横になることで痛みが早く消えていきますので、できるだけ安静にしていてください。
痛みがひかないようであれば早めの診察が大切
お腹を温める、横になって安静にする、絶食をする、ツボを押す、胃薬を飲むなどの方法をとれば大抵の胃痛は治まります。しかし、これらの方法を行っても胃痛が治まらなかったり、すぐにぶり返してくるようであれば胃潰瘍や食虫毒などの可能性も考えられます。
もし、お腹を温める、横になって安静にする、絶食をする、胃薬を飲むなどの方法で様子をみてもまったく症状が改善されないようであれば速やかに病院へ行くようにしてください。放っておくと胃に穴が開くだけでなく、最悪の場合死に至るようなケースも考えられます。
特に胃潰瘍の場合は胃に穴が開くだけでなく、胃潰瘍から胃がんへと発展してしまうようなこともあるため注意が必要です。
また、今回紹介したお腹を温める、横になって安静にする、絶食をする、ツボを押す、胃薬を飲むなどの対応はあくまで胃痛を鎮めるための方法で、胃痛の原因となっている病気そのものを治すための方法ではありません。
そのため、痛みが治まっても何かしらの病気が心配な場合はできるだけ早く病院へ行き診察をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
すぐにでもなんとかしたい!辛い胃痛の原因と治し方
胃の痛みは生活習慣の乱れから
胃痛を治すための5つの対処方法
痛みがひかないようであれば早めの診察が大切