肩こりとは、首や肩の後ろ側の筋肉が硬く緊張してしまっている状態を言います。筋肉が硬直することで血行が悪くなって重だるく感じたり痛みとして感じたりします。「肩こり」というと肩の症状だけのように思われますが、首がこることも肩こりの症状の一つです。
肩こり を 解消 するためには原因を知り、筋肉の硬直を改善することと血行を良くすることです。肩こりは一度なってしまうと、その不快感から益々筋肉が硬くなるという悪循環に陥りやすいため、症状を改善することと、再発しないために原因を知り予防することを平行して行うことが大切です。
肩こりの原因は姿勢、運動、生活習慣、ストレス等様々な要因が考えられます。
慢性的な肩こりの原因と解消法
肩こりの症状
肩こりの症状は様々で、人によって感じ方も違います。多い表現が「肩が何となくだるい、しんどい」というものです。その他には頭や首の付け根が痛むという方もいます。肩こりがひどくなると、めまいがしたり頭痛を起こすこともあります。
また、肩周辺の血行不順から首周辺の神経が圧迫されて、手足のしびれが起こることもあります。四十肩や五十肩に発展することもあります。たかが肩こりといって放置せず、早めに対処することが大事です。
肩こりの原因
肩こりの原因は色々考えられます。一つは体型や姿勢の問題です。日本人は肩こりが非常に多い国で、その原因が日本人に多いなで肩体型と言われています。
人間の頭は成人で約6kgもあり、その重い頭を支える筋肉が少ないと肩こりになり易いのです。華奢な人も肩こりになり易いです。逆に太っている人も新陳代謝が悪く、血行が悪くなりやすく肩周辺に溜まりやすいため肩こりを発症しやすいです。
体型だけでなく姿勢も原因になります。猫背の人は前に首の重心がかかり、支えている首や肩周辺の筋肉に負担がかかり、肩こりになり易くなります。
パソコンなどの作業が多いと、前かがみ姿勢で長時間同じ姿勢でいつづけることになり、ひどい肩こりになることが多いです。運動不足の人は特に筋肉を動かさないために悪循環に陥ることが多くなります。
その他にはライフスタイルが関係します。現代社会は、会社だけでなく、日常でもスマホやタブレットなどのネット環境が欠かせなくなっています。膨大な画像情報を見ることで眼への負担が大きくなり眼精疲労から肩こりを発症します。
また、不規則な生活や夜型の生活スタイルも新陳代謝が低下して肩こりになり易くなります。欧米化した食生活も肩こりに影響を及ぼしているようです。脂肪は新陳代謝を下げるので、そこから血行不順になり肩こりになるというのです。
また冷たいものを多く摂取しても身体を冷やすことになり肩こりにつながります。暴飲暴食などの食生活も肩こりの原因になりえるのです。喫煙は血管を収縮させる作用がありため、喫煙習慣がある人も肩こりを持っている人が多いそうです。
最後にストレスも肩こりに大きく関与しています。ストレスがかかることで、身体が緊張して肩こりを発症するのです。
このように様々な原因が考えられます。自分にどの原因が当てはまっているのかを見極めて生活改善をすることが、肩こりの予防となります。
肩こりの解消法
ひどい肩こりの場合、先ずは筋肉の緊張をほぐすことが必要です。筋肉を柔らかくするためには、お風呂に入ったり、肩を温めたりして身体の血液の循環を良くします。身体を温めた後に肩周辺や背中をゆっくり大きく動かす体操をして、動かなかった筋肉をゆっくり動かしながらほぐしていきます。
代表的な体操に両手をゆっくり上にあげて手のひらを前に向けてバンザイをして、そこから肩甲骨を内側に寄せるように肘を脇につける動作を繰り返します。上にあげるときに息を吸って、下していくときにゆっくり吐く呼吸法を合わせるとより効果的です。
また、壁を使った壁腕立て伏せも効果的です。肩こりの筋肉をほぐすためには、動かしながらほぐすことが重要なポイントになります。
肩こりの症状を軽くしていくと共に、自分の肩こりの原因となっている因子を排除していきます。基本的には生活習慣を見直すことです。規則正しい生活(食・動・眠)を見直すことで改善することが多いです。
ひどい肩こりが続いている時には、なるべくお風呂につかって身体を温めることを意識することが大切です。症状が重かったり、長期間続いて日常生活に支障が来すようであれば、稀に重大な疾患が隠れている場合があります。医療機関に相談しましょう。とにかく、我慢しすぎないことが大切です。
まとめ
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