睡眠は通常は身体や脳の休息に必要なものですが、身体がリラックスしづらい寝方だと十分に休息が取れません。それどころか肩こりの原因にまでなってしまいます。あなたが悩んでいる 肩こり 、実は 寝方 に原因があるのかもしれません。
あなたの寝方は大丈夫?その寝方、肩こりの原因かもしれません
肩こりと寝方の関係
通常肩こりは、首や肩の筋肉の血流障害が原因で引き起こされると考えられており、血流障害は筋肉が長時間、緊張状態が続くと疲労により出現します。長時間姿勢を変えることが少ないデスクワークや家事が主な原因に挙げられます。
ですが、活動時のみならず睡眠時の寝方次第でも肩こりが発症する場合があります。寝方が悪ければ睡眠中、常に肩や首に負担を受けている状態となり、活動時と受けている負担の大きさは変わりません。
むしろ身体を休めるべき時にも負担を受けているため、寝方の良し悪しは肩こりの治癒速度にも関係しており、大変重要なのです。
どのような寝方が肩に負担が掛かるのか
肩こりの症状を訴える肩部の主な筋肉は僧帽筋です。僧帽筋が緊張している状態が続くと、疲労物質の生成や血流障害が発生し肩こりを発症します。
仰向け、横向け、うつ伏せの全ての寝方でも肩部の筋肉には多少の負担がかかるため、上でも述べたように長時間同じ姿勢、つまり寝返りをあまり打たない人はよく寝返りを打つ人に比べ肩こりに悩みやすいと言えます。
また、自身の腕を枕代わりとする肘枕は肩部の筋肉への負担が大きく、肩こりだけでなく肩関節を痛める原因にも繋がるため控えるべきです。
寝返りの回数が少ない人の理想の寝方とは
最も肩こりを発症しづらい寝方は仰向けだと言われています。仰向けの場合は、枕の高ささえ合わせればベッドに面している部分がほぼ左右均等で体重による圧力が分散でき、最も僧帽筋への負担が軽い寝方なのです。
横向けで寝た場合は、僧帽筋が左右で受ける圧力が変わり、筋肉の収縮も左右非対称となりやすく筋肉全体で圧力を軽減できません。ベッド側の僧帽筋だけが大きな負担を受け、疲労や血流障害から肩こりの原因となります。
うつぶせの場合は僧帽筋が受ける圧力は左右均等ですが、首が左右どちらかに向かなければ呼吸が行いづらく、向いた側の僧帽筋が捻じられるため血流障害の原因となり肩こりの原因となります。肩こりに悩み仰向けで寝る習慣がない場合は矯正する価値があるかもしれません。
肩こりを予防するための枕の高さ
枕の高さは僧帽筋の緊張を和らげるうえで非常に重要な役割を果たしています。最も理想的な高さの枕は、仰向けで寝ているとき、首に当たっている枕部分が約4cm±1cmあるものだと言われています。
痩せ形であれば約3cm、体格が良ければ約5cmと自身の体型に合わせて細かい調節を行うことが効果的です。高すぎる枕の使用は首の姿勢がややうつむく形となります。その結果、僧帽筋が長時間引き伸ばされ集中的に負担を受けた部分の肩こりを発症する原因となります。
低すぎる枕の使用は首がやや上を向いた姿勢となりやすく、僧帽筋が強制的に収縮することにより緊張状態を引き起こし、肩全体に疲労が溜まった状態での起床の原因となります。
枕の位置が大きく肩こりに関係していた
枕に乗せる部分は、少しだけ肩が乗る程度が理想です。頭だけ乗せる寝方の習慣がつくと、頚部の湾曲が消失し慢性的な肩こりを誘発するストレートネックと呼ばれる頚部の変形の原因となります。
ストレートネックは自然治癒が極めて困難なため予防が最も重要となります。枕選びも肩こりを防止するためには必要ですが、それ以上に肩こりの原因となる寝方を実践しないことが非常に重要なのです。
まとめ
あなたの寝方は大丈夫?その寝方、肩こりの原因かもしれません
肩こりと寝方の関係
どのような寝方が肩に負担が掛かるのか
寝返りの回数が少ない人の理想の寝方とは
肩こりを予防するための枕の高さ
枕の位置が大きく肩こりに関係していた