風邪 の症状といえば発熱、頭痛、鼻水、腹痛、喉が痛いなどが一般的です。実はこれらの一般的な症状に加えて 腰が痛い という方が多くなっているそうです。
しかし、なぜ風邪をひくと腰が痛くなるのでしょうか?
風邪をひくと腰が痛いのはなぜ?風邪と腰痛の関係性とは
なぜ風邪をひくと腰が痛くなる?風邪で腰痛が発生する2つの理由
風邪をひいたときに腰が痛くなる主な理由は2つあります。発熱による関節痛、筋力の低下の2つです。それぞれに原因と対処法が異なります。それぞれの理由にあった対処法を実施するようにしましょう。
発熱による関節痛の原因と対処法
人間の体は風邪などのウィルスに感染した場合、体温を高温にして熱に弱いウィルスの活動を鈍らせ、体から排除しようとします。
この時に体の中では体温を上げるために大量の血液を体の中で激しく循環させる必要がでてきます。大量の血液を運ぶためには血管を拡張させる必要がでてきます。この時に、血管の拡張に加え、血液の流れが激しくなるため、血管に負担を与えます。
また、血管が急激に膨張することで血管の付近をとおっている神経を圧迫してしまいます。血管や神経は関節や腰、頭などに集中してとおっているため、負担がかかってしまい痛みを感じるようになります。つまり、関節付近で炎症がおこっている状態になってしまうのです。
風邪のウィルスは熱に弱いので風邪をひいた時には体を温めることで撃退することができます。しかし、腰痛や関節痛が発生している箇所では温めると痛みが悪化しまうことになります。
腰や各関節、頭に痛みを感じている場合は、体は暖かくしつつ痛みを感じている部分は冷やすようにしていただくと自然と痛みが和らいでゆきます。
筋力が低下して腰が痛くなる原因と対処法
風邪をひくとできるだけすみやかにウィルスを退治しようとするため、ウィルス退治に免疫機能が集中します。この時に本来であれば体を動かすために必要なエネルギーもウィルス退治に回されてしまいます。この状態が長く続くと体力の低下や筋力の衰えは発生します。
さらに、風邪の間寝たきりの状態が長く続くと今まで重力から体を支えていた筋肉があまり活躍しなくなるため、さらに筋力が低下してしまいます。そうすると少し起き上がったり、くしゃみをしたりした程度でも腰に響いてしまい、腰痛を引き起こすことがあります。
また、筋力の低下による腰痛は風邪をひいている時よりも風邪が回復して間もない時期がもっとも注意をしなければなりません。
風邪が長期化し、その間寝込んでいる期間が長いと完治した直後はまだ筋力が衰えた状態です。この時に腰に負担をかけてしまうと、腰への負担が激しくなってしまい、今度は腰痛で寝込まなければならないなんてことにもなりかねません。
筋力の低下を防ぐには本来ならば体を動かすことが大切なのですが、長期間寝込むほどの風邪をひいている場合には困難です。そのため、対処法として体調の良い時には無理のない範囲で体を起こすようにしたり、ずっと同じ体制で寝ているのではなく寝返りをうつようにしてください。
さらに風邪が回復し、寝たきりから開放されてもすぐに激しい運動や力仕事をするのではなく、腰への負担に注意を払いながら軽めの運動をするようにしてください。そうすることで低下していた筋力を正常に整えることができます。
また、日頃から体を動かすことで、風邪で寝込んだ時の筋力低下の影響を少なくすることができるので、予防策としては日頃から適度な運動を心がけて頂くことが大切です。
根本的な対処法はやっぱり風邪を早く治すのが一番!
発熱による関節痛、筋力の低下による腰の痛みの原因と対処法についてご説明しました。しかし、これらは風邪をひいている間はいつ症状がぶり返してきてもおかしくありません。風邪からくる腰痛には早く風邪を治してしまうことが一番です。
風邪を早く治すためには栄養のある食事を取って免疫力や体力を補う、水分をこまめにとる、体をしっかりと温めて安静になるなどの対応が必要です。
早く風邪を治してしまえば、体への負担も少なく腰への影響も少なくてすみます。風邪をひかないことも大事ですが、ひいてしまった時はできるだけ早く治すことを心がけたいですね。
まとめ
風邪をひくと腰が痛いのはなぜ?風邪と腰痛の関係性とは
発熱による関節痛の原因と対処法
筋力が低下して腰が痛くなる原因と対処法
根本的な対処法はやっぱり風邪を早く治すのが一番!