筋膜リリースという言葉を最近テレビやインターネットでみかけるという方も多いのではないでしょうか?筋膜リリースは体のコリを解消するために効果的だと言われています。しかし、どんなストレッチやトレーニングも仕組みを知らずにやっても効果が出ません。
正しい 筋膜 リリース の仕組みと やり方 を知ることで効果的にコリを解消しましょう。
話題の筋膜リリースってなに?筋膜リリースの仕組みとやり方(前編)
第2の骨格、筋膜とは
筋膜とは筋肉や骨、内臓、血管、神経などを包んでいる白くて薄い膜のことです。名前に「筋」と入っているため、筋肉のみに存在していると思われがちですが、実際は体のさまざまな器官を包みそれぞれの部位が適正な場所に位置できるように支えています。
そのため、筋膜は第2の骨格とも呼ばれています。
存在する場所や働きによってことなる名称で呼ばれており、筋繊維の束を覆う筋内膜、筋繊維を覆った筋内膜の束を覆う筋周膜、筋周膜の束を覆う筋外膜、筋肉や内臓がズレないように骨格へ貼り付ける深筋膜、皮膚の下にある皮下脂肪を含む浅筋膜の5つがあります。
その体のコリ、筋膜が原因かも?
体のコリや痛みは筋肉のコリや血行不良が原因だと思われがちですが、実は筋膜が原因で痛みが起こっている場合があります。もし、コリを解消するストレッチやマッサージを受けてもまったく痛みが解消されないというのなら、それは筋膜の癒着が原因かもしれません。
筋膜は通常であればとても滑らかで柔らかくお互いに接触しあっている筋膜同士はスムーズにズレ合うことができます。
しかし、なんらかの理由で筋膜の粘着性が高まってしまうと筋膜同士の摩擦力が大きくなり、スムーズにズレ合わなくなってしまいます。そうなると体を動かしづらくなります。これが、筋膜が癒着した状態です。
筋膜同士が癒着すると一つの関節や筋肉の動きに他の関節や筋肉が引っ張られるようになります。すると通常よりも多くの負荷が筋肉や関節にかかります。この状態が続くと筋肉や筋膜には絶えず負荷がかかった状態となり、常に力が入った状態となってしまいます。
また、筋膜には血管や神経のとおり道にもなっていて、痛みを感知する器官も存在します。筋膜が癒着し、歪んだまま固まってしまうと神経や血管を圧迫し、痛みとしてあらわれるのです。
そのため、通常の肩こりを解消するためのストレッチやマッサージを行って筋肉をほぐそうとしても筋膜が邪魔をしてしまい、思うように筋肉をほぐすことができなくなってしまいます。
まとめ
話題の筋膜リリースってなに?筋膜リリースの仕組みとやり方(前編)
第2の骨格、筋膜とは
その体のコリ、筋膜が原因かも?