「腰が痛いとき、痛みをやわらげる対処法とは?(前編)」では、腰が痛いときの処置方法や腰痛を予防する手立てについてご説明いたしました。後編では、 腰が痛いとき には、どのような食事がよいのかご説明いたします。
ビタミンやタンパク質、カルシウムなどに配慮した健康的な食事は、腰痛の改善に役立つだけでなく、生活習慣病の予防にも効果的です。
腰が痛いとき、痛みをやわらげる対処法とは?(後編)
腰の痛みに効果的なビタミンを補給する
腰が痛くなる原因として、長い時間同じ姿勢で過ごすことがあげられます。ずっと同じ姿勢を続けると、筋肉や神経が疲れてしまい、そのために腰に痛みが出てしまうのです。
筋肉や神経の疲れには、ビタミンB1とビタミンEを摂り入れるのが効果的です。それぞれのビタミンの効果と、おすすめの食品についてみてみましょう。
ビタミンB1
筋肉または神経の疲れを緩和します。発芽米、豚肉(特にヒレ肉)、うなぎ、にんにく、大豆製品、ピーナッツなどを積極的に摂りましょう。
ビタミンE
血流を促進し筋肉の緊張をほぐす働きによって、腰の痛みをやわらげます。アーモンド、卵、はまち、かぼちゃ、ひまわり油、べにばな油などに豊富です。
さらに、ビタミンB群は神経がうまく機能するために重要な栄養素で「神経ビタミン」と言われています。ビタミンB1とともに、ビタミンB6・B12も摂り入れるのがよいでしょう。おすすめの食品は次の通りです。
ビタミンB6
バナナ、マグロ赤身、カツオ、大豆製品、ビスタチオ、酒粕など。
ビタミンB12
サンマ、牛レバー、カキ、アサリ、のり、チーズ、もやし、納豆など。
筋肉や骨を強化するタンパク質・カルシウムを補給する
腰の筋肉や骨が弱ることによって腰に負担がかかり痛みが出てしまう場合があります。腰痛を予防、または治療するためには、腰の筋肉と骨を強くすることが不可欠です。
筋肉を強化するために【タンパク質】を意識して摂りましょう。肉類や魚類、大豆製品や乳製品に豊富です。加えて、痛みが治まっている場合に腰痛の予防として背筋を鍛える体操をし、さらなる筋肉強化を目指しましょう。
骨は2~3年の周期で生まれ変わっているため、毎日の【カルシウム】摂取がとても大切です。乳製品や小魚、小松菜などの葉物に多く含まれています。【ビタミンD】と一緒に摂取することでカルシウムの吸収率がアップしますので、上手に摂り入れましょう。
ビタミンDはサンマやサバなどの青魚、椎茸や舞茸などに豊富です。
ビタミンやタンパク質、カルシウムなどに配慮した健康的な食事は、腰痛の改善に役立つだけでなく、生活習慣病の予防にも効果的です。一度に摂り入れるとなると面倒になってしまい続けるのが難しくなるかもしれません。
そのようなときは、摂り入れられるものから少しずつはじめてみましょう。継続することがとても大切です。
いずれの方法も、痛みが強い、または病院で治療をしている場合は、医師に相談してから行いましょう。
まとめ
腰が痛いとき、痛みをやわらげる対処法とは?(後編)
腰の痛みに効果的なビタミンを補給する
筋肉や骨を強化するタンパク質・カルシウムを補給する