朝起きて、寝る前よりも 首痛い 症状があったら、それは 枕 が原因かもしれません。枕が合っていないと首の骨は一晩中休まりません。枕を替えてみても治らない場合、新しい枕もご自身に合っていない可能性があります。
掛け布団や毛布よりも枕に投資するくらいの心構えで、枕を見直してみましょう。
枕を替えて首痛いのが治る
枕は高すぎず低すぎず
想像するとお分かりいただけるかと思いますが、枕はまず「高さ」が重要です。高すぎると、首や肩の筋肉に負担が掛かり、のどの気道も圧迫されてしまいます。そのため、起きたときに首や肩がこわばってガチガチだったり、就寝中にいびきをかいていたりして、その分寝不足気味になります。
低すぎる枕はいかがでしょうか。通常、首の骨は横から見てC字状にカーブしています。それが枕が低すぎるとカーブがなくなり、不自然な状態を強いられるため首の痛みや肩こりが発生します。朝起きたとき、おそらく疲れが取れてはいないでしょう。
では、現在の枕がご自身にとって高いのか低いのかチェックしてみましょう。
- 枕を立てたり、二つ折にしたほうが寝心地が良いのは低すぎるということです。
- いつの間にか枕を外してしまうのは、枕が高すぎてつらい証拠です。
- 枕+ご自身の手を頭の下に入れてしまうのは、低いという無意識のサインです。
思い当たることはありましたでしょうか。
次に、「良い枕」の大きい定義を一つ、頭に入れておきましょう。仰向けに寝て、おでこと鼻の先端を結んだ線が床に対して5~10度の間位のとき、首のカーブは立っている状態と同じになります。この寝姿をキープできる枕が「良い枕」ということになります。
気をつけなくてはならないのは、ご自身にとって「良い枕」は日々変化するということです。したがって、選んだ当日にはベストな枕を奮発して購入したとしても1週間後には違和感を覚えるということも想定されます。
ですから、「高さの調節ができる枕」を選べば毎日ある程度の寝心地が保証されるということになります。
もう一つは「高反発枕」です。昨今は一般的に「低反発」のマットや健康グッズが良いとされていますが、それらがいまいち効果がなかった方は思い切って高反発を試してみてはいかがでしょうか。
とにかく「硬そう」というイメージが先行するかもしれませんが、実はやわらかくて寝心地が良いのです。思い込みを捨てれば、新しい寝心地が発見できるかもしれません。
枕を使わないという発想
枕は敷布団や掛け布団と異なり、何が何でも必需品というものではありません。いろいろな枕を試したけれど、どれもスッキリとはしなかった、という方は「枕なしで寝てみる」という奇策があります。
高さの合っていない枕で寝るよりも、寝つきが良くなったというケースもあります。枕が無いぶん、自由に寝返りを打ちながら休めるのです。
もちろん、人によっては弊害も出てきます。口呼吸になってしまったり、寝返りが打てない(自律神経が正常に働いていないとも考えられます)、お顔がむくみやすくなる(心臓よりも頭部の位置が低くなるため)などがみられます。
一度試してみて、ご自身には向いていないと感じたら、枕選びに戻りましょう。
自分で調節する
高さのありすぎる枕を購入してしまうと、低く調節するには限度があります。ですから、低めの枕を選んでタオルなどをクルクル巻にして微調整すると良いです。
首の状態が日々変化してゆくことを考えると、オーダーメイドよりもまめまめしくタオルで微調整するほうが首や肩を思いやる枕に近づけます。
枕本体を作るのは業者さんですが、最後に頑張って工夫を施すことができるのはご自身です。首や肩、おからだとの対話を怠らずに工夫を惜しまなければ、きっと理想の枕に出会えると思います。
まとめ
枕を替えて首痛いのが治る
枕は高すぎず低すぎず
枕を使わないという発想
自分で調節する