「 首痛い !」このような症状を伴う 頭痛 の原因はいくつかあり、生活習慣を見直したり、対処法を試したりすることで緩和する場合があります。しかし、原因が病気にある場合、早期の治療が悪化を防ぐことにつながります。
原因別の症状を把握して、病気が疑われる場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
首痛い!そんな症状を伴う頭痛と対処法
首の痛みと頭痛の関係
首は頭を支えていることもあり、痛みが出やすい部位です。頭の重さは体重の約10%で、成人では5キロ以上もの重さになります。
その頭部を支えている首には神経が通っていることから、何らかの原因で痛みが出ることがあり、その首の痛みが伝わって頭痛としてあらわれる場合があるのです。
首の痛みを伴う頭痛には、いくつかの原因があげられます。日常生活によるものや病気などさまざまです。生活習慣を見直すことで改善する場合もありますが、危険な病気が潜んでいることがありますので注意が必要です。首の痛みを伴う頭痛の原因と対処法についてみていきましょう。
緊張型頭痛によるもの
緊張型頭痛は、頭痛の中でも最も多いと言われる頭痛で、後頭部から首、肩にかけて締め付けられるような重苦しい痛みが起こるのが特徴です。頭部、首、肩の筋肉の凝りが血流を妨げることや、ストレスによる緊張が原因です。
筋肉の凝りは、同じ姿勢を長い時間続けることや眼精疲労によって起こりやすくなります。パソコン操作やデスクワーク、読書などをする際は、マッサージやストレッチをして適度に身体をほぐしてあげましょう。
また、入浴で身体を温めて血流をよくするのも有効です。後頭部や首に温めたタオルを当てるのもよいでしょう。
偏頭痛によるもの
偏頭痛では、三叉神経が首の神経に影響を与えることから、後頭部から首が痛み、さらに肩から広がる僧帽筋が収縮し肩こりが生じることがあります。この肩こりを改善しようと温める、またはマッサージをするのは逆効果です。
偏頭痛の原因は血管の拡張や炎症とされており、温めたりマッサージしたりすることで症状を悪化させてしまいます。
痛む場所やこめかみを冷やし圧迫する、光や音を避けて安静にするなどを心がけましょう。自己判断による薬の服用は薬物依存を招く危険性がありますので、専門医を受診し適切な治療をしましょう。
ストレートネックによるもの
スマートフォンの普及とともに患者数が増加したとされるストレートネックは、パソコンやスマートフォンの画面を覗き込むなどの、うつむく姿勢を長時間続けることによって、適度な首のカーブが失われた状態です。
首を前に伸ばした姿勢での車の運転や猫背も大きな原因となります。首のカーブは衝撃を吸収する役割があるため、ストレートネックの状態では首への負担が大きくなり、多くの症状を発症してしまうのです。
症状は首や後頭部、こめかみや目の痛み、吐き気、めまいや手のしびれなどです。うつむく角度が大きいほど首への負担は増しますので、パソコンやスマートフォンの画面の高さを工夫して、うつむく姿勢にならないようにしましょう。
専門医の受診とともに、普段から姿勢に気を配ることで再発を予防することが大切です。
くも膜下出血の前兆や髄膜炎の症状
注意が必要なのがくも膜下出血の前兆や髄膜炎の症状として起こる首の痛みです。進行すると命の危険や後遺症がのこる可能性がありますので、早期の受診と治療が不可欠です。
くも膜下出血は、突然の激しい頭痛、それも今までに経験したことがないような強い頭痛が特徴で、嘔吐や視力の低下、意識が朦朧とするなどの症状が出ます。
そのくも膜下出血の初期症状として首の痛みが生じることがあるのです。その痛みは、急に首の硬直が起こり下を向くことができないなどの寝違えたような痛みや、電気が走るような痛みです。
加えて頭痛や吐き気、視力の変化など、普段の体調とのちがいを感じた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
髄膜炎は乳幼児がなることが多い病気で、脳や脊髄を保護する髄膜に炎症が起こり、症状が悪化すると脳炎になる場合があります。症状は、首に痛みがあり前に曲げられない、高熱や激しい頭痛、嘔吐やけいれん、意識障害などです。
乳幼児は症状をうまく伝えられないことや、何らかの感染症の後に発症することが多いため、見極めがむずかしい病気です。症状を把握し、進行する前に早めに受診して治療することが重要です。
まとめ
首痛い!そんな症状を伴う頭痛と対処法
首の痛みと頭痛の関係
緊張型頭痛によるもの
偏頭痛によるもの
ストレートネックによるもの
くも膜下出血の前兆や髄膜炎の症状