猫背 は背中が丸くなる姿勢のことだと思われがちですが、実はとても怖い病気の 原因 になることもあるのです。知らず知らずのうちに乱れた姿勢を繰り返して猫背になった人も心配はいりません。
毎日の少しの時間で改善や予防ができますので、参考にしてください。
猫背は恐ろしい病気の原因になる可能性があります。
猫背とは
人間の体の構造の中で背骨というものがあります。この背骨が体を支える重要な役割を果たしていますが、その背骨は4つほどの部位にわかれており、上の方から順番に頚椎(けいつい)胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨、尾骨といいます。
その背骨の形状を横から見ると、S字を描いた状態に保たれているのが正しい姿勢です。しかし、その正しい姿勢が何らかの影響でくずれて、胸の背骨が強く湾曲し背中が丸まった状態にくわえて、頭や肩などが前方へ出ていることを猫背と呼んでいます。
どうして猫背になるのか
生活習慣の影響で猫背になるといわれるように、日々の姿勢がとても大事だといえます。
具体的な例をあげてみますと、仕事などによるパソコン作業や座り続けておこなうデスクワーク、または常に下を向きがちなスマートフォンの操作やハイヒールなど、かかとの高い靴を履いて前のめりになって歩くことなど日々の同じ姿勢を保つという悪条件や、体を支えるための重要な筋力の衰えなどが原因といわれています。
つまり日常における悪い姿勢の積み重ねにくわえて、筋肉やその周辺がこり固まるために猫背になるのです。
猫背を誘発する生活習慣とは
では猫背になる生活習慣をいくつかあげてみます。
一つ目はデスクワークです。長時間パソコンなどの作業をおこなうときに正しい姿勢が保てず、無意識のうちに背中を丸めてしまい、楽な姿勢になることで影響が出るということです。
二つ目は椅子の座りかたです。車の運転や仕事中、電車やバスなどで移動する際、常に背もたれにもたれた姿勢で座っている人は要注意です。また足を組んで座ることは骨盤のゆがみなどにつながります。
三つ目は立っているときの体重のかけ方です。電車に乗る場合や信号待ちなどで立っているときに、左右の足に体重を交互にかけて立っている状態は骨盤のゆがみにつながります。
四つ目はかばんの持ち方です。いつも同じほうの手で持つことも体のゆがみにつながります。
五つ目は寝転びながらの読書やゲーム。とくにうつ伏せの姿勢を長時間保ったままの状態は、背骨や腰に負担がかかるため背骨のゆがみにつながります。
六つ目はスマートフォンや携帯ゲームなどの操作です。常に下を向いたままの状態が長時間続くので、前かがみの姿勢が猫背になりやすくなります。
七つ目は寝るときの姿勢です。うつ伏せや横向きの姿勢で寝る人にも猫背が多いそうです。また枕の高さが合っていない場合、うまく寝返りができずに体のゆがみをつくる原因になります。
八つ目は心理的不安がある場合です。気持ちが落ち込んでいるとき、不安がある、自身がないときは下を向いた状態になりがちで、背中が曲がりうつむいた姿勢になります。こころの状態が姿勢にあらわれるようになり、筋肉が緊張してしまうことが猫背につながるといわれます。
猫背が引き起こす体への影響
猫背はただ背中が丸くなるだけと思いがちですが、実は猫背の姿勢が原因で体の不調やさまざまな病気を引き起こす可能性があります。
首の周辺であれば太い血管などを圧迫されて血流が悪くなり、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血という脳への障害が引き起こされる可能性もあります。
背中周辺であれば胃腸の不調などにはじまり、逆流性食道炎にもかかりやすくなるといわれています。
ほかにも慢性的な血行不良を引き起こし、必ずではありませんが自立神経に影響を及ぼす可能性があり、人それぞれによりいろいろな症状がでることも考えられます。
猫背を自分で改善するには
猫背は背中周辺の筋肉などが、かたくなることで引き起こされるため、日常の生活習慣を少しずつ変えていくことが大切です。背中のストレッチを行うことで改善するといわれています。無理に行わずに時間をかけて、体をあたためて気持ちよく行うことがとても大切です。
ただし痛みなどが生じる場合や、長年の蓄積で骨などが変形している場合は専門の整体院や医療機関へ相談することをお勧めします。
まとめ
猫背は恐ろしい病気の原因になる可能性があります
猫背とは
どうして猫背になるのか
猫背を誘発する生活習慣とは
猫背が引き起こす体への影響
猫背を自分で改善するには