スポーツをしていても、日常生活の中でも 捻挫 は起こりやすい怪我のひとつです。軽くひねっただけだからと甘く見ていると、のちに大きな痛みや腫れを伴う場合があります。「正しい 処置 」といっても、実際にはどのように処置をしてよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
一日でも早く怪我が良くなり、再発防止につなげる為にも、正しい処置を施すことが大切です。
捻挫をした際の正しい処置は?
きちんと処置を行わないとどうなる??
「痛みも少ないし、これくらいなら我慢できる。」と、捻挫した部位を放っておいてしまうと、ある日突然患部を動かせないくらいの痛みが生じてしまったり、患部がひどく腫れたり、関節がぐらついてしまい再び捻挫をしやすくなってしまいます。
捻挫癖がついてしまうと、ほんの少しの衝撃でも患部がその衝撃に耐えられず、骨や靭帯を傷つけるほどの重要な捻挫につながってしまう可能性があります。
応急処置キーワードは「RICE」
怪我をした際、患部には炎症が起きています。炎症は壊された細胞を直そうとする働きで、体にとって必要不可欠です。しかし怪我をした際の炎症は早期に進行を食い止めておかなければ患部の機能障害を起こす原因にもつながってしまうという研究データが数多く発表されています。
ここで重要になるのが「RICE」です。これは炎症を食い止めるための4つの方法の頭文字をとったものになります。
RはRest(安静)IはIce(冷却)CはCompression(圧迫)EはElevation(挙上)を表しています。
怪我をしたときの自宅でのケアは?
怪我をしてから3日くらいは先ほどのRICE処置を繰り返します。冷却の時間は患部の大きさによって異なりますが、「15~20分冷やして40分ほど氷を外して休ませる」これを1サイクルとし、2~3サイクルほど行うことをおすすめします。
4日目からは反対に患部をあたため、血流を促進して患部に溜まった老廃物などを体外に排出していきます。
1週間ほど経っても症状の改善が見られない場合は病院で診察してもらうことをおすすめします。
怪我が治った後のケアは??
捻挫が治った後の患部は安静にさせていたため、筋肉が凝り固まりさらに筋力は弱っています。そのため、しっかりとストレッチをして柔軟性を取り戻し、筋力トレーニングで患部まわりの筋力アップをすることがアフターケアとして大切になります。
また関節部分ではバランスをとる役割の感覚受容器が働かない状態になっています。この状態でまた日常生活やスポーツを行ってしまうと関節がうまくバランスをとれないので再び捻挫を起こす原因となってしまいます。そのため、わざと不安定な場所で患部のバランスをとる練習をします。
身体は次々と記憶していくので、徐々にバランスがうまくとれるようになってきます。ここで大切なのは、“無理をしすぎないこと”です。
無理をしすぎてしまうとリハビリテーションの中で再び怪我をしてしまいます。早期回復をするためにも、焦らず、自分の身体と相談しながらペースを決めてケアを行ってください。
捻挫は“ならないこと”が大切!
怪我を治すことも重要ですがそもそも、怪我をしないことが大切です。捻挫は予防をすることが可能な怪我といわれています。方法としては、“ウォーミングアップをする”、“事前にサポーターやテーピングで固定をしておく”、“自分の身体・環境にあった道具を選ぶなど”があります。
ストレッチを行うことで関節まわりの凝り固まった筋肉をほぐすことができます。筋肉をしなやかにしておくことで、少々の外力にも耐えることができます。また関節のまわりの筋肉を鍛えておくことで外部からの衝撃に耐えられる身体づくりをしておくことも予防のひとつです。
まとめ
捻挫をした際の正しい処置は?
きちんと処置を行わないとどうなる??
応急処置キーワードは「RICE」
怪我をした直後の自宅でのアフターケアは?
怪我が治った後のケアは??
捻挫は“ならないこと”が大切!