鏡を見て 姿勢が悪い と感じることがあります。肩や首の痛みの原因かもしれません。原因の多くは腹筋と背筋の筋力のアンバランスやふだんの姿勢のとり方にあります。脊柱側弯症などの場合もあります。
ちょっとしたよい姿勢をとるコツと、すきま時間でできる筋力アップの方法をお示しします。
姿勢が悪い状態からラクしてきれいな姿をとりもどそう
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姿勢を見つめてみよう
無意識で鏡やビデオに映る自分の姿を見てはっとすることがあります。姿勢が悪いと感じることです。とくにあごがつき出て、細身でもおなかの下あたりがつき出て、肩をすぼめていないでしょうか。この横から見るとS字に見える姿勢は現代人に多いとされています。
鏡で見る姿を周囲の人は、あなたと認識しています。果たしてこの姿勢は人によい印象を人にあたえているといえるでしょうか。
気づいた時だけ戻すのでは直らない
姿勢がよくない状態にはっとして気づいたときには、これはよくないと姿勢を正そうとします。しかし長続きしません。これはそうした「楽な姿勢」でいるほうが一見すると楽に感じるからです。でもこの姿勢は楽そうに見えてじつはそうでもないことに気づきます。
それはのちに示しますが、よい姿勢が身についてくるとはっきりと気づけます。
姿勢の悪さと背骨の病気
姿勢の悪さにはべつに病気が原因があることがあります。脊柱つまり背骨の病気です。脊柱側弯症は若い方に多いとされています。左右や前後に脊柱が曲がります。原因はいまのところはっきりしていません。
学校の検診でわかることがあります。背骨が曲がっているので、姿勢にあらわれます。左右の肩の高さが違ったり、いつも写真の頭がどちらかに曲がっていたりして気づくことがあります。
ひどく背骨が曲がっていたり、急速に曲がりが進行する場合には手術が必要なことがあります。
姿勢はちょっとした姿勢の補正で直せる
こうした病気でなくてただ単に姿勢が悪い場合には、つぎのようにして簡単に補正してみます。まずはいすにすわりあごを軽くひきます。それだけで頭の周囲と肩の上部の姿勢が少しよくなります。
それからあとはへその下あたりに意識をもっていき、ほんの少しだけ前に出します。前に出すだけで肩のほうは上に上がる感じがするはずです。首まわりも楽に感じるはずです。
たったこれだけ?意外と簡単な意識づけ
じつはこれだけでいいです。この姿勢をたもてているかしばらくあとに鏡や写真を見て確認するといいです。
すこしづつその姿勢をたもつ時間をながくしていければ効果がでてきます。この姿勢をたもつあいだに、わずかずつですが姿勢をたもつのに必要な筋力がそなわってきます。
あまりへその下に意識が行きすぎないようにし、力がはいらないようにするとその姿勢が長続きします。それから座るときにいすの下のクッションなどは少しかためのほうが姿勢が保ちやすいです。
すわるいすによってもちがう姿勢
また、すわるいすの高さを調節してみます。高すぎても低すぎてもよくないことが多いです。姿勢をたもつために座面が前に少しだけ傾いたデザインのいすがあり、意識しないでもよい姿勢をたもつことができます。
なかなか改善しないと感じる場合にはこうしたいすを使ってみるのもいいでしょう。
根本から直せるかんたんな筋力アップトレーニング
それからより積極的に姿勢をよくしたいならば、寝た姿勢を中心にした筋力アップの方法があります。あおむけに寝て、膝を曲げて自分のへそのあたりが見える程度までゆっくりと頭を少しだけ上げおろします。
これを10回程度くりかえします。起き上がれただけで構いません。起き上がれる方は肩まで、あるいはすわる姿勢まで起き上がってください。
それを空き時間に2~3回程度で週3回程度におこないます。それを2,3週間つづけてみてください。明らかに腹筋がついてきます。
さて、背筋の場合はそれとは反対にうつぶせに寝て、足と頭をゆっくりと上にあげて、1,2,3と数えながらその姿勢のままをたもち、その後ゆっくりとおろします。回数や頻度は腹筋と同じでいいです。腹筋と背筋の両方をバランスよく行ってください。
いずれも寝た姿勢でできますから、空き時間にどこでもできます。固めのマットやバスタオルなどがあると、どこでも寝転がれてトレーニングできます。
猫背の姿勢はじつは疲れを呼びやすい
こうして腹筋と背筋のバランスがよくなってくると、おのずと姿勢が整ってきます。
すると前まで楽だと思っていた猫背やだらりと見えたS字の姿勢がじつは疲れやすい姿勢だったことがわかってきます。この姿勢の悪さから肩こりや首のこり、痛みなどが生じることに気づけるはずです。
まとめ
姿勢が悪い状態からラクしてきれいな姿をとりもどそう
姿勢を見つめてみよう
気づいた時だけ戻すのでは直らない
姿勢の悪さと背骨の病気
姿勢はちょっとした姿勢の補正で直せる
たったこれだけ?意外と簡単な意識づけ
すわるいすによってもちがう姿勢