足首 の 捻挫 は完治するまで丁寧なケアが必要です。足首は全体重がかかる部分であるため、完治する前に無理をすると後遺症があらわれることもあり、病院で正しい治療を受けることが望ましいと考えられます。
ここでは病院に行くまでの応急処置の基本、および後遺症について紹介します。
足首を捻挫!応急処置と知っておきたい後遺症
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捻挫したら、まずアイシング
捻挫が発生したらなるべく早く患部とその周辺を冷やします。方法としては、ナイロン袋に氷を入れて空気を抜きタオルに包んで冷やす、または氷水を入れたバケツに足を入れるなどがあります。
冷やす時間については炎症の程度によりますが、20分程度冷やしたあと数分間休憩という処置を繰り返します。捻挫発生後は急速に腫れが悪化しますが、冷やすことによって血の流れが遅くなり腫れや内出血、痛みを抑えることができます。
一般的に2日間ほどは患部を冷やし、炎症の進行がおさまった後は適度に温めることで血流をよくすると早く治ると言われますので、負傷後3日間はお風呂で温まることは避けます。
血流を抑えるために患部を圧迫
捻挫は関節をつなぐ靭帯が損傷している状態です。靭帯が回復するためには少なくとも2週間を費やします。その間、足首を90度に固定し軽く圧迫します。
テーピングや包帯、パッドなどを使用し、足先に血が通っているか確かめながら処置します。圧迫により血流を通常より遅くすることで回復が早まる効果があります。
しかし捻挫が重傷の場合は脱臼や骨折なども疑われますので、自己判断による圧迫は危険です。間違った圧迫をすると骨が変形する可能性もあります。
痛めた足は高い位置におくこと
一般的に怪我の直後は患部を心臓の高さよりも高くしておくことにより腫れを抑えます。発生から3日ほどは、就寝時にクッションなどを使い足首を高い位置にあげておくことで痛みも軽減されます。
なお、痛みがある時に飲酒を思い浮かべるかもしれませんが、患部が腫れている時に飲酒すると血流が速くなり、痛みが増し回復を遅くします。
できるだけ安静にすることが完治への近道
運動中に捻挫した際は、直ちに中止します。捻挫の治療は早く正しく固定することが最も大切な治療であると言えます。特に足首は体を支える重要な部分であり、足首の小さなゆがみが体全体のゆがみにつながりますので慎重にします。
捻挫の完治にはある程度の時間が必要となりますので、正常な状態になるまでは運動は控えて安静にするべきです。状況によって松葉杖、およびギプスやサポーターなどの固定具を使用します。
後に完治した時には徐々に足首の関節の柔軟性を高めるためのリハビリを行います。
後遺症の代表である足関節不安定症とは
足首の捻挫は癖になると言われます。多くは完治する前に運動をしてしまうことにより、同じ場所の捻挫を再発してしまうケースと考えられます。再発を繰り返すと深刻な後遺症の危険が高まると予想されます。
足関節不安定症という疾患は捻挫によって靭帯が緩んだ状態のままになったり、骨の一部分がはがれてしまったままになっている状態をいいます。つま先立ちができないような状態のままにしておくと筋肉の付き方に徐々に差が出てきます。
そして体全体のバランスをとることが難しくなり捻挫の再発という悪循環を引き起こすのです。さらに悪化すると軟骨をも傷つけることから注意が必要です。この場合、病院での治療法としてはリハビリまたは手術となります。
捻挫が腰痛、膝痛、股関節痛の原因に!?
足首の捻挫が原因で膝や腰、股関節、アキレス腱などに痛みがあらわれるといった後遺症は多くみられます。痛みは長い年月を経てあらわれることもあり、足首ではない場所が痛むため、捻挫が原因とは気がつきにくいものです。
こういった後遺症には骨のズレが関係していることが多く、左右の足首のくるぶしの高さを調べると歪みがあることがわかります。他にも捻挫によって足首の可動範囲が小さくなった場合、運動の妨げとなるため柔軟性を高めるためのリハビリが必要です。
これらのことから足首の捻挫は完治までしっかりとした治療とリハビリが必要であると言えます。
まとめ
足首の捻挫!応急処置と知っておきたい後遺症
捻挫したら、まず アイシング
血流を抑えるため患部を圧迫
痛めた足は高い位置におくこと
できるだけ安静にすることが完治への近道
後遺症の代表である足関節不安定症とは
捻挫が腰痛、膝痛、股関節痛の原因に!?