ふくらはぎの肉離れは走る運動のアスリートにとっては、珍しくなくいつでも発症のリスクを背負っている症状です。しかも発症すると休養を余儀なくされ、また、一度発症してしまうと再発しやすいため、選手にとっては選手生命をも脅かす重大な疾患です。
肉離れが起こってしまった場合、RICEという4大要素があります。R(Rest 安静)、I(ICE 冷却)、C(Compression 圧迫)、E(Elevation 高挙)で、無理をすれば歩けるかもしれない場合も、先ずは安静にすることが原則です。
肉離れの治療においては、先ず患部を動かさないようにすることです。軽い肉離れだからといって無理をしてトレーニングを行うことは、決して良いことはありません。 ふくらはぎ の 肉離れ は、特に再発しやすい部位です。発症後、治りかけに適切なケアをすることが大切です。
比較的に軽い症状でも、再発予防に テーピング を行い、患部をサポートすることが大切です。
ふくらはぎの肉離れの応急処置とテーピングの効用
肉離れの原因と症状
肉離れは筋繊維が断裂してしまった状態をいいます。筋肉は収縮と伸長を繰り返し行うことで関節を動かします。特定の筋肉が過度に使われた結果、ゴムがちぎれたり、切れたりするように筋肉が断裂してしまいます。
つまり、過度なトレーニングをしたりして、筋肉に疲労がたまっているときに起こりやすいのです。
肉離れを起こしたときは激痛がはしるほか、その瞬間に何かが切れたような感触を感じたり、内出血がみられることもあります。また、完全断裂の場合は歩行困難になってしまう場合もあります。
ふくらはぎの肉離れになってしまったときの応急処置
肉離れを起こしてしまったときは、先ずは安静(Rest)が大切です。ふくらはぎの場合は無理に歩いたり運動することは絶対にいけません。その後は、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)を行います。RICEの処置と言われ、肉離れの初期治療に大変有効です。
肉離れを発症したら、とにかく動かさずに冷やすことです。冷やさずに無理をしたり、放置したりすると、ふくらはぎの毛細血管の破裂や神経の断裂など重症化してしまうことがあります。
病院を受診するとテーピングやギブス固定を行うことで、筋肉を収縮させるのを抑制して損傷した筋肉を保護します。肉離れの治りかけでは、弱っている筋肉を保護するためにしっかりテーピングを行うことが大切です。
特にふくらはぎでは、歩くたびに筋肉は収縮・伸長を繰り返しますので、治りかけの大切な時期に負担をかけすぎると、再発のリスクが高まってしまいます。
ふくらはぎの肉離れ後のテーピングの処置について
発症直後には応急処置目的の固定の意味のテーピングを行います。その後、筋肉の筋収縮をある程度制限させる目的になります。
次は再発防止の目的で、痛みがなくなったとしても、当面の間はテーピングをしていた方がよいでしょう。通常肉離れ後の筋肉の繊維は弱っていて、再発しやすい状態です。
また、動かなくても血行が戻らずに筋肉の状態がなかなか改善されません。ですから筋肉の補助的な役目としてテーピングをしておくのです。この再発防止目的が最も多いでしょう。最後に関節や靭帯組織の補強の目的があります。
ただし、完治した後も不安なだけで、テーピングをし続けていると筋肉増強にはデメリットとなります。
肉離れを起こしてしまった場合の治療期間
もちろん、治療期間は肉離れの症状の程度によって大分ちがいます。通常、軽度で2週間程度、中度で1~2ヵ月程度。重度では3カ月以上かかることもあります。肉離れは筋肉の部分断裂なので、治るまで長い期間がかかる疾患です。
痛みがある時期の安易にマッサージをうけることは、筋肉の損傷を広げるリスクもあります。時期に合わせた適切な処置が必要です。
傷ついた筋肉の細胞組織を修復するには、グルタミンを積極的に取り入れることで回復を早めることができます。小麦粉、大豆、海藻、トマトやチーズ、肉や魚に多く含まれていますが、サプリメントもあります。
まとめ
ふくらはぎの肉離れの応急処置とテーピングの効用
肉離れの原因と症状
ふくらはぎの肉離れになってしまったときの応急処置
ふくらはぎの肉離れ後のテーピングの処置について
肉離れを起こしてしまった場合の治療期間